注目企業インタビュー
大切なのは「努力の先にある成功体験」
人としての在り方を育むダンススタジオ
K-POP×基礎で広がる自己表現
嶋 これまで芸能界でも果敢に挑戦を続け、幅広い経験を積んでこられたAMIRIさん。あらためて、ダンスの指導内容を教えてください。
AMIRI ベースにしているのはK-POPです。最近の流行にもなっていますし、小中高生の女の子たちにとって一番身近なジャンルなんですよ。K-POPは「やってみたい」「踊ってみたい」と思える入り口としてすごく優れていて、初めての子でもチャレンジしやすいんです。
嶋 なるほど。お子さんも、自分の興味から入るとどんどんのめり込んでいくでしょうね。生徒さんの年齢層についてはいかがでしょうか?
AMIRI リトルクラスには幼稚園生から高校生まで、大人クラスには大学生や主婦の方までと、幅広い年齢層の生徒さんがおられます。特に多いのは、小中高の女の子ですね。年齢に応じたクラス編成になっているので、それぞれのレベルやペースに合わせてレッスンを受けていただけます。「ダンスを楽しんでもらいたい」という思いを軸に、どの年代の方でもしっかりとダンスと向き合える環境を大切にしているんです。
嶋 ダンスを楽しみながら、しっかりと技術を学んでもらいたいというAMIRIさんの思いが伝わってきます。年齢層が幅広いと、教え方にも工夫が要りそうですね。
AMIRI そうですね。小学生は、筋トレはさほど取り入れずに基礎練を軸にしていますし、中高生からは筋トレやプロのバレエ講師による体幹トレーニングも取り入れ、本格的な体づくりから指導しています。ダンスレッスンでは、既存のK-POPの振り付けだけでなく、オリジナルの振り付けや生徒さんの苦手な振り付けなどを適宜組み込んだ練習をすることで、一人ひとりが柔軟な表現力を身に付けられるようにしているんです。また、ダンサーはもちろんモデルを目指している生徒さんもいるので、レッスン内容にウォーキングなども取り入れたモデルコースも用意しているんですよ。
嶋 生徒さん一人ひとりの夢や目標に寄り添ったコースがそろっているのですね。歌やダンスは表現が千差万別ですからね。目標に合わせて選択肢があることは強みですね。発表の場もたくさんご用意されているのでしょうか?
AMIRI ありがとうございます。発表会は年に一回行い、それ以外にもSNSや動画撮影などを通じて定期的に成果を発表しています。特に発表会はライブやショーのような特別なエンタメ空間を目指していまして、構成や演出、パンフレットづくりまで、毎年本気でプロデュースしているんです。また、毎年スタジオの代表メンバーをまとめた選抜チームもつくっています。選ばれた子は皆の憧れになりますし、「私も選抜メンバーになりたい」という強い思いにつながるのか、生徒さんの顔つきが本当に変わりますね。そのように良い意味で、皆で競争し、切磋琢磨できる環境づくりを大切にしています。また、定期的に皆で芸能事務所のオーディションに出るなど、子どもたちの夢の実現のために挑戦できる機会もつくっているんです。
小さな成功は、やがて大きな自信と喜びに

▲代表の荒木晴美氏とともに
嶋 ここまで話をうかがって、AMIRIさんは指導を通してダンス以上のものを伝えたいのかもしれないと感じました。また、生徒さんのことをお話されているときの表情が笑顔で輝いていらっしゃるのが印象的です。
AMIRI 生徒一人ひとりの親御さんのような気持になるぐらいかわいくて仕方ないので、その気持ちがでてしまっているのかもしれないです(笑)。私の思いとしては、K-POPは入り口であり、ダンス本来の技術や様々なジャンルに触れて、ダンサーとして表現できる人になってほしいと思っています。レッスンやイベント出演時に関係者の方への礼儀や感謝の伝え方も指導しているのですが、それはステージで輝くことだけでなく、普段の姿勢や行動も重要だと考えているからです。人としても成長してほしいという思いが強くあります。
嶋 そういった教育方針が、保護者の方々にも信頼される理由なのでしょうね。
AMIRI そうだと嬉しいです。最初は恥ずかしがって挨拶もできなかった子が、数ヶ月後にステージで堂々と踊っている姿を見ると、大きなやりがいを感じます。変化のきっかけは「小さな成功体験」だと思っていまして、レッスンで褒められたことが自信になったり、次の週には見違えるほど成長していたりするんです。だからこそ、指導する側がその一瞬を見逃さず、丁寧に声をかけてあげることが大事だと思っています。
嶋 このスタジオから芸能界やステージに羽ばたく子がたくさん現れそうですね。
AMIRI 将来的にここを羽ばたいた子どもたちのステージが見られたら嬉しいですし、その子のファンがまたこの世界に興味を持ってもらえたらさらに嬉しいですね。そうした夢に向かう子どもを増やすために、今後もこれまでと変わらず、目の前の子どもたち一人ひとりに向き合い続けていきます。
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