注目企業インタビュー

サービス
補助金を活用し水素発電導入を支援
持続可能な社会の実現を担う先駆者
株式会社 H2 Innovation
代表取締役 森 陽介
PROFILE
北海道出身。北海道大学医療技術短期大学部理学療法学科卒業後はアメリカで旅行会社に勤務し、2003年に独立。有名アーティストやアスリートのツアーに携わる。コロナ禍を機に帰国し、2023年に(株)H2 Innovationを創業。水素発電の啓蒙と普及に全力を注いでいる。
COMPANY DATA

株式会社 H2 Innovation
- 住所
- 〒060-0042
北海道札幌市中央区大通西9-1-1
キタコー大通公園ビル 2F - URL
- https://h2-innovation.com/
石黒 森社長は長年アメリカで活動されていたそうですね。日本で今の事業を立ち上げられた経緯から教えてください。
森 私は1991年からアメリカの旅行会社に勤務し、2003年に独立してラスベガスを拠点に活動していたんです。ところが2020年にコロナ禍が始まり、私はロックダウン直前に何とか帰国したものの、アメリカに戻って事業を復活させる目途が立たず・・・。そこで国内で新たにビジネスを始めようと、光触媒による抗菌事業を立ち上げ、コロナ禍が落ち着いてきた頃に、今度は人類にとって喫緊の課題である温暖化対策の鍵である水素発電システムに注目しました。
石黒 世の中に求められていることを考え、取り組み続けてこられたのですね。
森 ただ、太陽光発電や風力発電は資金力のある大企業でなければ難しい分野です。一方、水素発電であれば個人でも参入できると思い、日本中を回って優れた水素発電のシステムを探しました。その中で20年以上前から研究を続け、環境省の実証実験をクリアし数多くの導入実績もある水素発電のシステムと出合い、2023年4月に当社を創業した次第です。現在、当社は企業様に向けた水素発電システムのご提案と販売、再生可能エネルギーの導入サポート、国や自治体から受け取れる補助金のコンサルティングなど多彩な事業を展開し、CO2排出を削減しつつ電気代も抑えられるようお手伝いをさせていただいております。
石黒 そもそも、水素発電についてよく知らないという企業さんもまだまだ多いのではないでしょうか?
森 おっしゃる通りで、水素発電導入によって補助金が出るということをほとんどの方が知らないのが現状です。だからこそ、当社が先頭に立って啓蒙活動をしたいですし、水素発電を推進していくための販売・施工パートナーもさらに増やしたいと考えています。
石黒 お話の端々から森社長のこの事業に懸ける情熱が伝わってきます。やりがいも大きいのでは?
森 はい。最近は水素発電と空気中から水分を取り出すシステムとの組み合わせにより、災害時の避難生活に欠かせない電気と水を供給できる仕組みづくりにも注力しており、嬉しいことに国土強靭化に貢献した企業を表彰する「ジャパン・レジリエンス・アワード2025」の優秀賞という素晴らしい賞をいただくことができました。今は毎日がわくわくして、夜も眠れないほど仕事が楽しいですね。
石黒 今後についてはいかがですか?
森 直近では水耕栽培や陸上養殖を手がける企業様と手を組み、日本の食料自給率を上げる取り組みを始めました。また、太陽光発電と水素発電でエネルギーをまかなう「スマートシティ」を海外と日本で展開するプランも練っています。日本から世界へ事業を広げていけるよう、これからも努力を続けてまいります。

GUEST COMMENT
石黒 彩
水素発電について私自身あまり知りませんでしたが、森社長のお話をうかがい一気に身近なものになりました。(株)H2 Innovationさんが提供するシステムは、間違いなくこの先の環境問題・エネルギー問題を解決する一手となるはず。認知が広まり、さらに普及していくことを心から期待しています!