注目企業インタビュー

不動産
地方のアパートから都心のビルまで扱う
時代を捉え、挑戦し続ける不動産会社
レオン・ケイヴン 株式会社
代表取締役 釜付 一生
PROFILE
大学で電子工学を専攻し、卒業後は電機メーカー2社で約12年間、半導体研究に従事。その後、2009年にレオン・ケイヴン(株)を設立した。社名は、将棋の戦法「穴熊(獅子の洞入り)」と、「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」ということわざに由来している。
COMPANY DATA
レオン・ケイヴン 株式会社
- 住所
- 〒151-0066
東京都渋谷区西原2-31-7 - URL
- https://leon-caven.com/
嶋 不動産売買や不動産賃貸事業を手がけるレオン・ケイヴン(株)さん。釜付社長は社会人一歩目から不動産業界で働かれていたのですか?
釜付 いえ、大学では電子工学を学び、卒業後は電機メーカー2社で計12年ほど、半導体の研究者として働いていました。その傍ら、親から引き継いだビルの経営にも携わっていましたが、当時はあくまで副業という感覚でしたね。
嶋 副業をされていたとはいえ、理系の研究職から不動産業界への転身は大きなご決断だったと思います。どのようなきっかけがあったのでしょうか?
釜付 働いていた半導体部門が子会社化されることになったんです。それを機に業界の将来性を改めて考え、不動産業を本格的に始めることを決意しました。当社を立ち上げたのは2009年のことです。
嶋 業界経験がほとんどゼロの状態からスタートされて、当時はご苦労も多かったのでは?
釜付 そうですね。電機メーカー時代は、ナノ単位の世界を扱う研究に携わっていました。対して不動産業は、広い世の中を相手にする仕事です。新たに身に付けなければいけない知識が膨大にあって、最初は大変でした。リーマン・ショックもありましたから、当時は本当に苦労しましたね。
嶋 さまざまな困難を乗り越えて事業を軌道に乗せられたこと、本当にご立派だと思います。釜付社長がお仕事をするうえで大切にされていることについても、ぜひお聞かせください。
釜付 不動産は人の生活や人生に密接に関わるものですから、何よりもお客様のニーズを第一に考えています。都市部と地方、さらに地域ごとに異なるニーズがあります。それぞれのご要望を的確に捉えて設備に反映し、より多くの方に選ばれる物件づくりを心がけているんです。そこに住まれる方の気持ちを想像し、住みよい環境を提供することが大切だと思っています。
嶋 ニーズを正確にくみ取るには、社会の動向に広くアンテナを張っておくことも大切ですよね。
釜付 おっしゃる通りです。今は経済や社会の動向が目まぐるしく変化する時代です。そしてその変化は不動産の価格にすぐに反映されます。ほんの少し前の常識がすぐに通用しなくなる時代ですから、日々アンテナを張って、新しい知識を吸収することを大切にしています。
嶋 素晴らしいご姿勢だと思います。今後のビジョンについてはいかがですか?
釜付 以前に億単位の金額で購入した日本橋のビルが、都心回帰の需要が高まり、売却が見込めるため、その資金をもとに不動産投資をさらに進め、一気に事業を拡大していきたいと思います。あわせて、フルリモート勤務など現代のライフスタイルに合わせた住まいづくりにも取り組み、事業の飛躍につなげたいですね。

GUEST COMMENT
嶋 大輔
半導体技術者から不動産業界へ――まったく異なる分野に果敢に飛び込み、数々の困難を乗り越えてこられた釜付社長は、まさに「谷底から這い上がるライオン」のような力強さを感じさせる方です。これからも、持ち前の挑戦心と知的好奇心、対応力を存分に生かして、事業をさらに発展させていってくださいね。