注目企業インタビュー
自然の力で安心安全な農業を追求
こだわりのいちごで笑顔を届ける
畑山 自然を相手にする仕事って、ご自身のペースでは動けない分、常に状況を読みながら先回りする力が求められますよね。ある意味、ずっと“試合前”のような緊張感と集中力を保ち続けている印象です。それでもこのお仕事を続けられる原動力はどこにあるのですか?
植田 やはり、当農園のいちごを食べて笑顔になってくださるお客様の存在が大きいですね。以前、ある妊婦の方が「ニコファームうえださんのいちごしか食べられない」とおっしゃってくださったことがあり、その後、無事に生まれたお子さんも当農園のいちご以外は口にしないということで、わざわざ買いに来てくださったんです。人が食べるものは何よりも安全性が重要だと日頃から思っているからこそ、妊婦の方やお子さん、アレルギーのある方など、食べ物に敏感な方から「ニコファームうえだのいちごなら大丈夫」とおっしゃっていただけると、この上ないやりがいを感じます。
農業での海外進出も視野に
畑山 お話をうかがっていると、植田代表が充実感を持ってお仕事に打ち込んでいらっしゃる様子が伝わってきます。ぜひ、今後の展望についてもお聞かせください。
植田 実は、私はかつてバックパッカーとして海外を旅していて、カナダでスキーガイドの仕事も経験したんです。そこで価値観が異なる人や文化と触れ合うことの楽しさを知ったので、いずれまた、海外へ行きたいと思っています。日本のいちご栽培は世界一と言われていますし、この技術を使えばどんな土地でも勝負ができると思うので、農業での海外進出も視野に入れたいですね。
畑山 植田代表ならばきっとその夢をかなえられると思います!では最後に、代表にとって農業とは何か、あらためて語ってください。
植田 言葉では言い表しにくいのですが、農業にはストーリーがあるんですよ。これまでには、丹精を込めて育てたいちごが病気で全滅するようなことも何度も経験してきました。また、近年は夏の猛暑で苗づくりが難しくなる一方。でも、その困難を乗り越えておいしいいちごを栽培し、お客様に喜んでいただけると、他では味わえない達成感が湧き上がってくるんです。だからこそ、これからも農業に全力を尽くし、一人でも多くの方に笑顔を届けたいと思います。
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