注目企業インタビュー

卸・販売
自然の力で安心安全な農業を追求
こだわりのいちごで笑顔を届ける
ニコファームうえだ
代表 植田 勝也
PROFILE
大阪府箕面市出身。母方の祖母と神戸市北区で農業を始め、2010年頃からビニールハウスを建ていちご栽培を開始。現在は章姫やよつぼしなど複数の品種を栽培しつつ、米や枝豆なども手がける。12月から6月にかけてはいちご狩りも開催し、天然肥料にこだわった安心でおいしいいちごが地域住民から好評を博している。
COMPANY DATA
ニコファームうえだ
- 住所
- 〒651-1512
兵庫県神戸市北区長尾町上津1100
神戸市内でいちご狩りを楽しめる農園

インタビュアー 畑山 隆則
畑山 神戸市北区で農園を営んでいらっしゃる「ニコファームうえだ」さん。植田代表は農業に携わられてもう長いそうですね。
植田 はい。農業を始めたのは約20年前で、母方の祖母と一緒に始めました。現在はいちごを中心にお米や枝豆も栽培し、直売所で販売しております。また、毎年12月から6月頃まではいちご狩りを楽しんでいただいているんですよ。品種も「章姫」や「よつぼし」など複数種類を取りそろえています。
畑山 私も先ほど「章姫」をいただきましたが、まったく酸味がなくてびっくりするほど甘かったです。色も鮮やかでしたし、いちご狩りに来るお客さんの反応も良いのではないですか?
植田 ええ。おかげさまで先日も、ある組合の集まりで150人ものお客様に楽しんでいただいたばかりです。いちごは味だけでなく見た目も大切なので、大きくて形がよくつやがあり、へたまで真っ赤に実ったいちごを育てるよう努力を続けています。いちご狩りのお客様にも、おいしいいちごの見分け方を説明しながらご案内しているんですよ。
安心安全にこだわりおいしいいちごを届ける
畑山 「ニコファームうえだ」さんのいちごのおいしさの秘密を知りたいです。この辺りの地域は、いちごの栽培に適した環境なのでしょうか?
植田 はい、この地域は昼と夜の寒暖差が大きく、甘いいちごが育つんです。また、当農園は土耕栽培と高設栽培の2種類の方法で、同じ品種でも味わいが異なるいちごを栽培しています。肥料については可能な限り化学的なものを使わず、てんぷら油のような天然系のものを使うよう心がけているんです。このように私たちはさまざまな工夫を重ねて安心安全を追求しており、それが味、形、大きさの3拍子が揃ったいちごづくりにつながっているのだと自負しています。
畑山 いちごのおいしさの背景には、植田代表のたゆまぬ努力があるのですね。ここまでこだわって仕事をされるのは、苦労も多いことと思います。
植田 いちごは9月に苗を植え、ハウスのビニールを張り、需要が最も高まる12月から販売し6月までがいちご狩りのシーズン。7月と8月は太陽の熱で土を消毒しながら苗づくりをして、9月にはまた苗を植えるというのが年間のスケジュールです。1年を通していちごづくりと向き合い続けるのはなかなかの重労働で、大変な思いもします。
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