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Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

スピーディかつハイクオリティな提案を
現場の『自動化』導入で効率化を叶える

 

製造現場における自動化を手広く提案

今岡 では、先ほど谷口社長が掲げられた「自動化」をテーマに、現在マテレッジ(株)さんがどのような製品を手がけていらっしゃるのか詳しくお聞かせください。

谷口 当社では、一般産業機械装置の設計、製造、販売をメインに行っています。現在進行形で取り組んでいるのは、病院の検査室向けの設備の開発です。検尿時にカップを医師が回収して検査機に入れるという工程を省き、自動的にカップが検査機に運ばれて処理されるシステムをつくっています。2025年5月には、実際に病院に設置して運用される予定なんですよ。

今岡 それは素晴らしい!そうした細かい作業が自動化されていくことで、業務が効率化していくんですね。

谷口 おっしゃる通りです。機械に任せられる範囲のことを自動化すれば、医師や看護師の方々は技術的な仕事に集中できますし、作業工数の削減にもつながるんです。「自動化」と一口に言っても、ある作業を完全に自動化するだけでなく、作業の一部を楽にする「省力化」という手法もあります。例えば、重い物を運ぶ際に軽くなるよう補助する装置のように、高齢者の方が長く働けるための環境づくりに役立つものなど、お客様のニーズは多種多様なので、現場に応じたベストなご提案をしたいと考えています。

今岡 野球界も、判定や作戦にAIが活用されるようになり、自動化が進んでいます。分野が違えば求められるものも違うでしょうから、それぞれのニーズに対応していくのは大変だと思いますが、谷口社長はコンサルタントのように、各企業の課題を解決していらっしゃるのでしょうか?

谷口 そうですね。基本的にはお客様の現場で作業の様子を実際に見させていただきながら、「ここをどうにかしたいんだけど良いアイデアはない?」と聞かれるので、その場で1から考えてご提案をしています。もちろんすべての現場のことは把握していませんが、むしろ知らないからこそ、固定観念やしがらみのない新しいアイデアが出せるのかもしれません。
 
 

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