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Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

子どもの「なぜ」に寄り添い徹底サポート
個別主義・少人数指導を重んじる学習塾

 

自信を育む少人数制指導

 塾は勉強が苦手でも手助けしてもらえる場所であってほしいものです。これまでの業界の固定観念にとらわれることなく、立ち上げられたのが素晴らしいです。あらためて、指導内容の特色について教えてください。

岩永 ひとクラスは10名程度で、少人数制指導と、個別指導を掛け合わせた指導を行っています。1997年の開校以来、豊中という場所にこだわりを持って地域に根差し、これまで練り上げてきた「成績を上げる勉強法」を熟知した講師陣が直接指導しているんです。ただ授業をして、宿題を出すのではなく、生徒一人ひとりが「できた!」と実感できるまで、教材の使用法、ノート術、復習のタイミングやスケジューリング、まとめかたのコツなどを丁寧に指導していきます。たとえ学力が追いつかなくても決して見捨てることない。それぞれの目標に向かって、共に歩み、成績向上を実現できる。その熱量と体制を整えていることこそが私たち志学館の最大の強みだと思っています。

 なるほど。少人数制かつ個別指導だからこそ、成績が良い子も悪い子も、全員に目が行き届くというわけですね。地域に愛されているからこそ長く続けてこられておられるのだと思います。「ただ授業をしたり、宿題を出したりするわけではない」というと、具体的にどのようなアプローチをされているのでしょうか?

岩永 例えば、苦手分野の克服は、スイミングのレッスンと同じです。コーチがただクロールを見本で見せ続けるだけでは生徒が泳げるようにはならないですよね。生徒の「今」の泳ぎをしっかり観察して、どこでつまずいているのか原因を特定します。そして順番にひとつずつ、声をかけながらフォームを直していく。その積み重ねによって生徒は自信を持って泳げるようになります。当塾でも同じように、成績に関わらず、生徒一人ひとりの「できない」理由を見抜いて、修正していきます。子どもは小さな成長の積み重ねで大きく成長します。そのためにも、小さなつまずきを見逃さないことがとても重要なんです。

 確かに生徒さんによって苦手な部分は異なりますから、ただ皆に同じ授業をするのではなく、各人に合わせた指導をしたほうが、成長が早いですよね。生徒さんにとって大きな気付きとなりそうです。

岩永 「やったらできた」という成功体験を重ねることで子どもたちは自信を付け、できることが増えていき、どんどん自走できるように変わっていきます。最初は「わからないから嫌い、苦手」とつまずいていた子が、半年後には目を輝かせながら「面白い!もっとやりたい!」と言ってくれることも珍しくありません。そうなると、先生たちは心の中でガッツポーズ笑。生徒はどんどん自己解決していく能力が身に付けていきます。
 

社会人に必要な考える力が身に付く

 生徒さんとのコミュニケーションでは、どのようなことを大切にしていますか?

岩永 そうですね、生徒からの「なぜ?」という質問に真摯に向き合うことです。「なんで勉強しないといけないの?」とか「なんでいい学校に行かないといけないの?」といった、社会に出ていくための礎となる部分に踏み込む質問を数多くされます。こうした質問に対してただ安直に答えるのではなく、生徒自身が深く考えて納得できる答えを見つけられるよう、さまざまなヒントを与えるようにしているんです。

 自力で答えられるように導く、そのための手助けに徹しておられるわけですね。

岩永 ええ。生徒は自分で答えを見つけた時、「わかった!」という顔をするんです。その瞬間が、私も本当に嬉しいですね。そうして自分自身の力で答えを導きだした子は、この先も自身の力でいろいろな疑問を解決していく能力が備わっていくと思っています。

 そういった判断力も養われる塾なのですね。何より生徒さんたちに寄り添いたいという岩永塾長の熱意が伝わってきます。

岩永 ありがとうございます。私は、生徒には、受験勉強を通して社会に出て行くための基礎能力を身に付けてほしいと思っています。疑問を感じ、自分で考え、選択し、決断できる力を養うことは、人生全体において大きな糧となるはず。そういう長い目での指導に努めてきたからでしょうか、志学館のOB・OGには何年たっても顔を見せに来てくれる人が多いんです。また、これまで卒業した生徒が先生として戻ってきてくれるということも多いんです。

 卒業してからも顔を出したくなるというのは、生徒さんたちの心の中に岩永塾長がいつづけているという証拠ですね。

岩永 そうだととても嬉しいですね。小学生だった生徒も今では立派な大人。出世したり、家庭をもったり、開業したり、一人に戻ったり、様々です。食事だけでなく、一緒に旅行に出たり、私の趣味である釣りやスノーボードや音楽を楽しんだり、また生徒が各々、活躍する場所に呼んでもらえたりすることもあって。どの卒塾生ともかけがえのない思い出があります。当時を語らい、これからの夢や目標を共有するひとときは、本当に心が温かくなる、幸せで満たされた時間です。これからも新しい生徒たちに寄り添い共に歩み続けていきます!!

 
 

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