注目企業インタビュー

教育・スクール
「計算力」と「人間力」をしっかり育む
地域に根差した温かみあるそろばん塾
石井そろばん塾
講師 石井 恵
PROFILE
小学校2年生の時に始めたそろばんに熱中し、その頃からそろばんの先生を目指すようになる。自宅のリビングからスタートし、生徒数が増えたことから「石井そろばん塾」を開校。計算力を育むのはもちろんのこと、生徒一人ひとりの人間的な部分の成長もうながすスタイルで地域の信頼を集めている。
COMPANY DATA
- 住所
- 〒593-8322
大阪府堺市西区津久野町1-14-12
ナカノハウジングビル301 - URL
- https://megumichan0718kr7.wixsite.com/index
- https://www.instagram.com/metsutan5/

インタビュアー 嶋 大輔
嶋 大阪府堺市にて、そろばん塾を開かれている石井さん。開業のきっかけからお聞かせいただけますか?
石井 私は特に習い事をしていなかったのですが、小学校2年生の時にそろばんを始め、すっかりハマってしまったんです。受験をきっかけに一度は離れたものの、「将来はそろばんの先生になる」と心に決めていたので、自宅のリビングからスタートして、徐々に生徒数が増えたので当塾を開くに至りました。
嶋 それは素晴らしい!夢を叶えられたわけですね。近年、教育のツールとしてそろばんが見直されてきていますが、一般的に何歳くらいから始められるものなのですか?
石井 4歳くらいから始められるお子さんが多いですね。とは言え、大人になってから始めても良いものなんです。私の母も先生をしながら自分でも検定を受けていますよ(笑)。
嶋 これは恐れ入りました!老若男女、誰でもできるんですね。
石井 はい。始めた後については、生徒自身がどれだけハマるか次第ですが――当塾は塾歴が長い子が多く、「楽しい」と思ってもらえたらずっと続けてくれています。高校受験前には勉強に集中してもらうために一度辞めてもらうようにしているのですが、高校に入ってからもまた来てくれたり、アルバイトで講師として戻って来てくれたりするんです。
嶋 講師冥利に尽きますね。生徒さんたちにとって、それだけ魅力的な場所になっているのでしょう。指導される際に、大切にされていることはありますか?
石井 電卓に頼らない計算力を身に付けてもらうことは絶対ですが、それだけではなく、挨拶・返事や行儀などについてもしっかり教えることを心がけています。お預かりした以上は、社会に出たときに恥ずかしくない人間に成長していってもらいたいですし、自分の子どもや孫のように接すると決めているんです。
嶋 最近は当たり前のことを当たり前にできない子どもが増えていると感じるだけに、人としての基本を指導いただけると親御さんにとっても嬉しいでしょうね。日々そろばんに向かうことで集中力も身に付きそうです。
石井 そうですね、当塾は卒業までに珠算2級以上を目指してもらっているんです。これによって諦めない心や、自分で考える思考力を養ってもらいたいと思っています。地味な習い事ではありますが、だからこそフラッシュ暗算や、読み上げ算などを取り入れたり、お誕生日会やクリスマス会などの行事を開催したりして、「楽しさ」が伝わるように工夫しています。
嶋 なるほど。やはり続けられる一番の原動力は「楽しい」という気持ちですからね。石井さんにとって、この仕事のやりがいとなっていることは何ですか?
石井 1つは、できなかった子が一生懸命頑張り、検定試験に受かって泣いている姿を見られた時です。子どもの成長ぶりを目の当たりにできることが、この仕事の魅力だと思っています。そして、もう1つは卒業生の存在ですね。大人になってからも、教室に遊びに来てくれたり、アルバイトとして入ってくれたり――長い付き合いができることを嬉しく感じます。
嶋 お話をうかがっていると、本当に地域に根差した塾となっていますよね。多くの生徒さんから愛されるそろばん塾として、末永く続いていってほしいです!
石井 ありがとうございます。私自身、85歳まで自分の塾を続けることを目標にしています。生徒たちが大人になって子どもを産み、その子どもたちがまた当塾に通ってくれたら、こんなに幸せなことはありません。