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安全管理を徹底し楽しく働ける環境を<br />
建設現場に欠かせない荷揚げのプロ

建設

安全管理を徹底し楽しく働ける環境を
建設現場に欠かせない荷揚げのプロ

エムワンクラフト
代表 松谷 翔

PROFILE

学生時代は野球に打ち込み、卒業後、19歳で荷揚げの職人に。23歳で仲間と共に同業の会社を起業し経営を支えるナンバーツーとして奮起。16年ほど経験を積み、2025年に独立。「エムワンクラフト」を立ち上げ、関西一円を中心に荷揚げ業を展開している。業界で働く人たちのセカンドキャリアの創出を目指すとともに、従業員が安心して働ける職場づくりにも注力している。

COMPANY DATA

エムワンクラフト

住所
〒 660-0802
兵庫県尼崎市長洲中通2-1-38

 

建設現場に資材を運ぶ荷揚げの仕事

インタビュアー 濱中 治

濱中 荷揚げ業で建設現場を支える「エムワンクラフト」の松谷代表。まずは、独立に至るまでの歩みを教えていただけますか?

松谷 私が荷揚げ業を始めたのは19歳の時でした。やがて、23歳で前の会社の仲間たちと独立し、ナンバーツーとして事業を手がけていたんです。そうして16年ほど経験を重ねた後、のれん分けのような形で2025年2月に起業しました。前職の会社の荷揚げ部門から、従業員やお客様を引き継いだという形になります。現在は関西一円を対象にしているのに加えて、ご依頼があれば名古屋あたりまで出張に向かうこともあるんですよ。

濱中 長い期間、荷揚げ業一筋で仕事をされてこられたのですね。ちなみに「エムワンクラフト」という社名には、どのような由来があるのでしょうか?

松谷 「エム」は私の名字の頭文字から取ったものですが、もう1つ由来があります。私は高校生の頃に、同級生と「芸人になろう」とよく話していたんですよ。結局、その夢を追うことはしませんでしたが、今は解体工事会社の経営者になっているその同級生と会うと、必ず「この前のM-1グランプリ見たか」「おれたちが出場してたらどうなってたかな」と盛り上がっているんですよ。ですからエムワンにはお笑いの「M-1」もかけているんです。加えて、クラフトは英語で職人という意味の「CRAFTSMAN」から取りました。荷揚げ業で働く当社の従業員を腕の立つ職人集団にするという意欲を込めたんです。

濱中 松谷代表はとても朗らかで話しやすいですが、そのルーツが漫才にあったとは驚きです。代表のこれまでの思い出がつまった、とても素敵な社名ですね。あらためて、荷揚げ業の詳しい作業内容についても、ぜひ教えてください。

松谷 荷揚げは建設現場に資材を運び込む仕事。壁材や床材などの重量物は、途中までトラックやフォークリフトやエレベーターで持ち込むとしても、最後は現場まで必ず人の手で運ばなければなりません。その作業を担うのが「荷揚げ屋」の役目なんですよ。
 
 

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