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注目企業インタビュー

飲めるカレーパン「ブアー」が大人気!
顧客の「ココロをハレにする」町のパン屋

 

「飲めるカレーパン」が大人気!

タージン ご主人からの協力を得ながらお店を切り盛りされているんですね。私はパンが大好きですので、「Bakery SOLA」さんの商品も気になります。ぜひ目玉商品から教えてください。

井上 40~50種類ある当店のパンの中でも、当店の一番人気は“飲める”カレーパン「ブアー」です。

タージン キャッチーなネーミングですね!どのような意味があるのでしょう?

井上 ブアーは、フランス語で「飲み物」という意味なんです。当店のカレーパンは、中のカレールーがとろっとしていて、まるで飲むように食べられるんです。店舗の前にも「カレーパンは飲み物です」と書いたのぼりを掲げていて、それを見て興味を持ってくださる方もいらっしゃいますね。

タージン 私もお店に入る前に、のぼりを目にして気になっていました。カレーパンと聞くと、ルーはしっかりしているイメージがあります。でも、こちらのカレーパンはそうではないんですね!とろっとしていると生地に包むのも難しそうです。

井上 おっしゃる通り、ルーが緩いと包みにくくて手間がかかりますから、しっかり目のルーでカレーパンをつくるお店が多いんです。そんな中、当店は一つひとつ時間をかけて、通常では包み切れないほどの量のルーを、1つのパンにぎゅっと閉じ込めています。もちろん、ルーも私の手づくりなんですよ。ルーの煮込みも含めて合計で2日間かけて、じっくり丁寧に仕込んでつくっています。

タージン その手間ひまこそが、他店さんとの違いなのでしょう。それにしても、とろっとしたルーと生地の触感のハーモニーはきっと素晴らしいでしょうね!想像するだけでよだれが出てきてしまいます(笑)。カレーパン以外の商品にもこだわりが詰まっているのでしょうね。

井上 はい。当店では、パンづくりに48時間低温熟成した生地を使用しています。国産小麦を使っていますし、添加物は一切不使用ですから、安心してお召し上がりいただけるんです。ハード系のパンがメインで、見た目にもインパクトがある具材たっぷりの惣菜パンはとても人気があるんですよ。それに、当店の食パンは、リピーター様も多くて自信作なんです。

タージン それは気になりますね。食パンはお店によって特徴がでるイメージがあります。詳しく教えてください。

井上 当店の食パンは2種類あって、「プル・デ・リュウ」は水を多く含んだもっちり食パン、もう一つの「ミリオネア」は卵とバターがたっぷりのふわふわな食パンになっているんです。食感がまったく違うので、お客様の好みでお選びいただけるんですよ。

タージン その日の気分でも選ぶことができますから、お客さんにとっては非常にありがたいですよね。甘いパンでおすすめはありますか?

井上 シュトーレンですね。ドイツの菓子パン「シュトーレン」は一般的にクリスマス時期に食べられるものですが、当店ではこれを年中ご用意しているんです。バレンタインにはチョコレートを混ぜ込んだり、時には抹茶を混ぜ込んだりと、季節やイベントによって風味を変えているんですよ。

 

小さな挑戦を積み重ねていく

タージン 井上代表が商品に工夫を凝らしてオリジナリティを追求されているということがよくわかりました。オープンされてから2年目になりますが、大きなやりがいを感じていらっしゃるのではないですか?

井上 そうですね。お客様の「おいしい」というお言葉や笑顔が私のやりがいです。焼きたてのパンを味わいたい、とオープン直後に来店してくださる近隣のお客様もたくさんいて。「当店のパンを楽しみにしてくださっている方がいるんだ」という実感が、仕事の原動力になっています。

タージン 開店を楽しみに待ってくださっているお客さんがいるのは嬉しいですよね。それでは最後に、今後の展開についてはいかがでしょうか?

井上 地域のイベントに出店してみたり、パンのレシピも試行錯誤を繰り返してみたりと小さいチャレンジを積み重ねていこうと思います。そうしてこれからも、地域の皆様に愛されるパン屋として成長していきたいですね。

 
 

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