注目企業インタビュー
レンタルジムやおむすび専門店で躍進中!
人との縁をビジネスにつなげる敏腕起業家
高級住宅街で開業したおむすび店が好評
狩野 越田代表は、芦屋でおむすび専門店も営んでいらっしゃるそうですね。
越田 はい。その名も「おむすび芦屋茶屋」といいます。独立した翌年に、“成長のチャンスや楽しい要素があるならば何をしてもOK”な「くにツク」というコミュニティを立ち上げ、今も20人ぐらいのメンバーが子ども食堂や淡路島のたまねぎ農家を手伝っているのですが、そうした活動の一環として、兵庫県小野市の農家さんが提供してくれるおいしいお米でつくったおむすびの販売を始めたんです。当初、神戸空港内で売り出したところこれが評判となり、芦屋でおむすび専門店を出店してくれないかと声がかかったので、場所を移して継続しています。
狩野 芦屋といえば高級住宅街で有名ですが、おむすびの売れ行きは今も好調ですか?
越田 おかげさまで、たくさんのお客様にお越しいただいており、リピーターになってくださる方も多いですね。
狩野 おむすびって、無性に食べたくなる不思議な魅力がありますよね。新幹線に乗る時も、私は弁当よりおむすび派なんです。
越田 それはきっと、狩野さんがアスリートだからではないでしょうか。おむすびはすばやくエネルギーをチャージするのに最適な食べ物なので。
狩野 なるほど、そういう解釈もできますね。アスリート同士らしい会話ができて楽しくなってきました(笑)。
自分の軸を持つ人たちと歩んでいきたい
狩野 それにしても、越田代表は周囲の人との出会いを事業につなげるのが得意なのだなと感心します。
越田 得意かどうかはわかりませんが、いい出会いに恵まれているのは間違いないです。芦屋茶屋にしても、もともとあったお店の改装を知人の大工さんが材料費だけで引き受けてくださったり、お隣のうなぎ店の方が看板を描いてくださったりと、私にできないことをずいぶん手伝っていただきました。
狩野 自然にコミュニティが生まれて発展させられるのも、ただの偶然ではなくて越田代表が運を引き寄せる力があるからだと思います。ところで、「corenoah」という名前にはどんな意味が込められているのでしょうか?
越田 自分の中に物事を判断して行動していくための軸、すなわちコア(core)を持つ人たちが乗り込む“ノア(Noah)の箱船”をイメージしました。私の考えがすべてではないけれど、それを良いと思って一緒に歩んでくれる人たちが楽しい場所にたどり着けたら、という願いを込めたつもりです。
狩野 素敵な理念です。越田代表の元にはこれからも志を共にする仲間が自然と集まってくるような予感があります。今後の目標や、さらにチャレンジしたいことを教えてください。
越田 従来の事業に加えて、いろいろなスキルを持つ人が集まってゲーム感覚で交流し、地域で困っている人を助けながら、自分も成長していけるような新しい発想のリアル店舗をつくろうと計画しています。「仕事」というのはもともと「人を助ける活動」だったと思うので、その原点を今後はさらに意識しつつ、私の考え方を少しずつ社会に広めていきたいです。
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