注目企業インタビュー

建設
若いスタッフの仕事への意欲を引き出して
技術とチームワークで急成長する電気工事会社
有限会社 富電気
代表取締役社長 原田 健旦
PROFILE
1997年生まれ、大阪府出身。カー用品の販売や車検・整備など自動車関連の仕事に従事。その後、親族の誘いに応えて22歳の時に(有)富電気に入社した。2023年、経営を引き継いで代表取締役社長に就任。以来、新築住宅の電気工事やエアコン工事、消防設備工事、テナント改修工事、弱電工事などを手がけている。
COMPANY DATA
有限会社 富電気
- 住所
- 〒558-0001
大阪府大阪市住吉区大領4-12-25 - URL
- https://tomidenki.net
大阪府大阪市に拠点を構える(有)富電気は、新築住宅の電気工事をメインに急成長している。それを支えるのは、意欲ある若き職人たちの技術力だ。「頑張るスタッフにはどんどん稼がせてあげたい」と語る原田社長に、元ボクシング世界王者の畑山隆則さんがインタビューした。
新人で事務と現場をかけ持つ激務を経験

インタビュアー 畑山 隆則
畑山 新築の一戸建て住宅や、マンションやオフィスなどの電気工事をメインに手がけている(有)富電気さん。原田社長は2023年に経営を引き継いだそうですが、そこに至るまでにどのようなキャリアを歩んでこられたのですか?
原田 社会人一歩目は、カー用品の販売や車検・整備を行う大手の会社に2年間勤めていました。仕事は楽しく、おかげさまで営業成績は上位を維持していましたが、母方のおじに請われて(有)富電気に入社したんです。しかし残念なことに、おじは私が入社してから病気で亡くなってしまいまして・・・。それまで会社の事務仕事をおじがすべて1人でこなしていたので、先輩の職人さんたちは誰も対応できず、身内である新入りの私が経理全般と現場仕事をかけ持ちすることになりました。未経験で右も左もわからない状態で、寝る暇もないほど忙しかったのですが、どうにか過去の書類と見比べて対応し、デスクと現場を行ったり来たりの毎日が半年は続きましたね。
畑山 未経験の電気工事の仕事に加えて事務作業とは、いきなり大きな苦労をされましたね。社長になった経緯についても教えてください。
原田 おじの奥さんに会社の存続を託されたときは正直悩みましたが、「お世話になったおじが遺したこの会社を必ず成長させる」と覚悟を決め。これまでの取引先さんを含めた受発注の見直しや人員整理など、さまざまな改革に踏み切ったんです。精神的にも肉体的にも大変でしたが、そのタイミングで一緒にやると言ってくれた同級生の友人と2人でがむしゃらに働きました。その友人は今も私の右腕として支えてくれていて、とても感謝しています。