PROFILE

学生時代にヒーローショーのアルバイトを経験。その後、イベント業や代行サービス業を行いながらヒーローショーに携わり、2020年に自らのチームを立ち上げた。2025年に「RAINBOW FANTASY UNICORN STARS」を開業し、ヒーローショーをはじめとするイベントの企画や代行サービスを手がけている。

COMPANY DATA

ヒーローに憧れて着実にキャリアを積む

インタビュアー 畑山 隆則

畑山　大阪府大阪市を拠点に、ヒーローショーの企画をメインに手がけている「RAINBOW FANTASY UNICORN STARS」さん。子どもたちに笑顔を届ける、夢いっぱいのお仕事にまい進する安岡代表が、この業界に飛び込んだきっかけを教えていただけますか？

安岡　子どもの頃にヒーローショーを見て、かっこいいヒーローたちに憧れまして、学生時代にヒーローショーのアルバイトを経験したことがきっかけです。学業終了後はヒーローショーのキャストと並行して、イベント業や代行サービス業などを行っていました。2020年には自分のチームを立ち上げ、コロナ禍の最中で仕事がほとんどない時期もありましたが、地道な営業で少しずつ苦境を脱し、2025年に「RAINBOW FANTASY UNICORN STARS」を開業したんです。

畑山　苦難を乗り越え、子どもの頃の夢をしっかりと形にされたのですね。では、具体的な事業内容についてもお聞かせください。

安岡　ヒーローショーをはじめとするイベントの営業・企画・運営・構成・演出・出演や、メンバーの指導から後進の育成まで、幅広く手がけています。制作会社に営業したりプロモーションビデオを送ったりして、私たちの存在をアピールし、ヒーローショーのお仕事をいただくというのが基本的な流れですね。ショーの舞台は商業施設、住宅展示場、幼稚園や保育園などさまざまあります。また、ヒーローショーが開催されるのは土日・祝日がほとんどですので、ショーのない平日は、スタッフの育成と並行して家の片付けや買い物代行、引っ越しのお手伝いなどの代行サービスを手がけていますよ。

畑山　私は以前、アクション映画に出演したことがあるのですが、ボクシングとパンチの出し方がまったく違っていて苦労しました（笑）。スタッフの技術指導は大変でしょうね。

安岡　現在は20代の男性2名と女性2名、40代の男性1名を育てていて、トレーニングは週2回行っています。近年のヒーローショーは、昔のようなアクションが「暴力的だ」と思われてしまうこともあり、どちらかというとダンスが中心になっているので、指導にも工夫を凝らしているんです。ヒーローはサイン会も行うので、サインの練習もしなければなりません。いろいろと大変なことも多いですが、舞台に上がり子どもたちの声援を受けると疲れも吹き飛び、心の底からやる気と喜びが湧き上がってくるんですよ。

畑山　ボクサーがリングに上がったときと同じ気持ちになるのでしょうね。私も現役時代、ファンの声援が力になっていましたから、とても共感できます。

安岡　私の使命は、その感動を次の世代の役者たちにも伝えること。数えきれないほどのステージを通じて私が身に付けてきた技術を、若い人たちにつなげていきたいんです。