注目企業インタビュー

医療・福祉
毎日異なるプログラムで成長を促す
社会人まで見据えた取り組みで支援
株式会社 PSG
児童発達支援・放課後等デイサービス キリアン
代表取締役社長 渡辺 瞬次
PROFILE
製薬メーカーでさまざまな経験と実績を積み、将来性を考慮し福祉業界へ。介護施設や放課後等デイサービスなどの施設に勤め見聞を広めた後、自らが目指す施設をつくるべく独立を決意。(株)PSGを設立し、児童発達支援・放課後等デイサービス「キリアン」をオープンする。
COMPANY DATA

児童発達支援・放課後等デイサービス キリアン
- 住所
- 〒063-0863
北海道札幌市西区八軒3条東4-3-21-1 - URL
- https://www.kylian-mb.com
矢部 北海道札幌市にて児童発達支援・放課後等デイサービス「キリアン」を運営されている(株)PSGの渡辺社長。どういった経緯で福祉業界へ進まれたのですか?
渡辺 製薬メーカーでさまざまな経験をさせていただく中で、業種問わず独立を考えていたところ、知人から勧められたのが福祉業界だったんです。札幌には児童福祉施設がたくさんありまして、いろいろな施設で経験を積んだり、研修に参加したりしてきました。その中で、しっかりとしたコンセプトや思いを持っている施設は少ないと感じたんです。
矢部 それでご自身で児童福祉施設を立ち上げようと思われたのですね。ぜひ、「キリアン」さんならではの取り組みを教えてください。
渡辺 当施設では、毎日異なるプログラムをご用意しています。一般的な学習支援はもちろん、外部講師を招いた外国語講座や書道講座、運動療育や屋外活動などに加えて、将来のことまで見据えた就労訓練も取り入れているんです。就労訓練では、農業体験や車の洗車作業、飲食店での料理実習や食事の提供体験など、就労支援の事業所さんとも連携しながら、体験就労を行っています。
矢部 そういった体験をすることで、子どもたちもやりたいことが見えてきますよね。社会人としてのコミュニケーション能力やビジネスマナーも学ぶことができますし、とても良い取り組みだと思いますよ。
渡辺 ありがとうございます。いざ社会に出た時に困らないよう、早いうちから成功体験を積んで、自信につなげてほしいですね。また、当施設は職員が親御さんとコミュニケーションをしっかり取るようにしていて、子どもたちをご自宅に送り届ける際にも、必ずその日の様子を職員から伝えるようにしています。
矢部 施設での子どもたちの様子がわかると、親御さんも安心ですよね。反対に、子どもたちの家での出来事などを職員さんが把握する方法はありますか?
渡辺 トイレの電気を消す、扉を閉めるなど、施設でできていることがお家だとどうしても甘えてしまってできないことがあるので、「約束シート」を作成し、確認してもらうようにしています。何ができて何ができていないか見える化することで、子どもたちもやる気になってくれていますね。子どもたちがどんどん成長していく姿を見ていると、心からこの仕事をしていて良かったと感じます。
矢部 では最後に、今後の目標をお聞かせください。
渡辺 もう一箇所、別の場所に施設を構えたいと考えているのですが、なかなか同じ志を持つ方に出会えていなくて。子どもは敏感なので、大人が考えていることは伝わってしまいます。ですから、良い人材に巡り会えたら、ぜひ施設を増やしたいですね。

GUEST COMMENT
矢部 美穂
「保護者も誘ってBBQをしようと提案したら、全員来てくれたことがあるんです」と笑顔でお話ししてくださった渡辺社長。その朗らかな雰囲気とお仕事に対する誠実な姿勢が、子どもたちや親御さんたちにも伝わっているんでしょうね。今後もぜひ多くの子どもたちを笑顔にしていってください!