注目企業インタビュー

建設
“腕を磨き、男を磨く”
厳しい仕事だからこそ得られるものがある
株式会社 尽力社
代表取締役 石井 寿郎
PROFILE
中学校卒業後、ボクシング世界チャンピオンを目指して単身、九州から大阪へ。勤め先の社長に惚れ込み、起業の道を志す。様々な業界で経験を積み、2024年1月に鳶工事業 株式会社 尽力社を立ち上げた。座右の銘は堅忍不抜。
COMPANY DATA

- 住所
- 〒 111-0022
東京都台東区清川2-35-11
SOLID南千住201 - URL
- https://jinrikisya.co.jp/
内山 東京都台東区にて足場工事や鉄骨建方、重量工事、土工工事などを手がけていらっしゃるという(株)尽力社さん。石井社長は、九州のご出身だそうですね。
石井 そうなんです。実は私もボクシングで世界チャンピオンになることを夢見て、中学校卒業後は「大阪帝拳ボクシングジム」に入り、練習を重ねていた時期があるんですよ。
内山 それは素晴らしい!ボクサーとして活動していた同志ということで、とても親近感が湧きました。石井社長が、ボクサーから起業家へと転身されたのには何かきっかけがあったのですか?
石井 最初はアルバイトで建設現場に入ったのですが、当時勤めていた会社の社長に惚れ込んだことを機に、起業家の道を志したんです。その後は、成功には至りませんでしたが、様々な経験を積み、飲食業、風俗業などで起業を果たしてきました。そして失敗を重ね、多くの人や社会に生かされていることを知るにつれ、社会に貢献できる会社を創りたいと考えるようになり、尽力社を設立しました。
内山 魅力的な社長さんとの出会いから、起業家になろうと決意されたのですね。社会のためになる仕事、という点についてもぜひ具体的に教えてください。
石井 当社の理念は、「社会に貢献できる人材の育成」です。「腕を磨き、男を磨く」ことをモットーに掲げ、技術の向上はもちろんのこと、人格の向上を目指して、従業員一人ひとりが日々研さんを積んでいます。目の前の仕事に、真摯に取り組み、何事に於いても誠実であること、そして何より男らしくある事が大切で、男らしさとは優しさだとも言えます。さらに鳶として誇りを持って仕事をすることで自身の成長につながりますし、ひいては社会に貢献できる人材となるための軸になると信じています。
内山 お話から、石井社長のうちにある漢気を感じます。それだけ、人材育成に力を注いでいらっしゃるのですね。
石井 ええ。鳶職は一つ間違えれば命を落としかねない厳しい仕事です。だからこそ、職人としても、1人の人間としても、本当に良い人材を育てたいと考えています。そのぶん、未経験でもしっかりと高賃金を支払うなど、一人でも多くの人材に売り上げを還元することで、社会全体を潤していきたいんですよ。
内山 本当に命懸けの仕事ですからご苦労も多いと思いますが、それだけにやりがいも大きいでしょうね。
石井 はい。私たちの仕事は地図に残る仕事だとも言われていますので、やりがいは大きいですし、誇りを持てる仕事だと思います。鳶職人として経験したことは、必ず世の中を生きるうえでの糧になると思うんです。そして1人でも多くの、社会に資する人材を育成することが会社としての目標ですが、私自身まだまだ未熟ですので、これからも皆と一緒に腕を磨き、男を磨いて、精進して参ります。

GUEST COMMENT
内山 高志
一本筋を通す、非常に熱い思いを持っていらっしゃる石井社長。鳶職人としての誇りを持った仕事を徹底し、人材育成にも全力で取り組まれている姿勢が伝わってきました。ぜひ今後も同じ志を持つ仲間を増やしながら、社長だからこそできる社会貢献を続けていってください。私も応援しています!