注目企業インタビュー

医療・福祉
免疫療法をがん治療の標準に!
患者と共に戦う医療で笑顔を増やす
銘煌CITクリニック
院長 藤田 成晴
PROFILE
東京大学薬学部を卒業した後、慶應義塾大学医学部に進学。卒業後、東京大学医科学研究所にて、山下直秀教授のもとで学ぶ。その後、東京・札幌のクリニックにて副院長・院長を務めた。2018年にがんの治療に特化した「銘煌(めいこう)CITクリニック」を開業。
COMPANY DATA

- 住所
- 〒106-0041
東京都港区麻布台1-7-1
菅野ビル 3F - URL
- https://meiko-cit-clinic.com
矢部 藤田院長はどういった経緯で免疫療法の研究を始めるに至ったのですか?
藤田 最初は東京大学薬学部に進学したのですが、一人で黙々と研究を進めるうちに、もっと人と関わり、直接誰かの役に立つ仕事がしたいと思うようになりまして、卒業後は、慶應義塾大学医学部に入学し直しました。東京大学医科学研究所にて内科研修後、理研で「樹状細胞」という免疫細胞をマウスで研究しましたが、同様に「樹状細胞」を患者様に投与するとがんが縮小する効果を目の当たりにしたんです。それで、免疫細胞療法をライフワークにする決意をしました。
矢部 抗がん剤治療がメインになっているところに、新しい療法を取り入れようということだったんですね。
藤田 そうなんです。これまでは「手術」「抗がん剤」「放射線」の三大治療が標準となっていましたが、とても体に負担がかかります。その一方で、免疫細胞療法は逆に体が元気になっていくんです。自由診療なので治療費はとても高額になってしまいますが、東京大学医科学研究所の臨床試験の手法を引き継いでいますので、技術には自信を持っています。
矢部 とても心強いです。三大治療以外の方法があることを知らない人もまだまだ多いでしょうから、世の中に広まっていくといいですよね。
藤田 はい、がんにかかってしまっても、まだ希望のある治療が存在するということをお伝えしていきたいと思っています。院内もアットホームな雰囲気で、お家にいるのと同じような温かみを感じてもらえると思うので、ご自身のことやご家族のことなどでお悩みの際は、何でもご相談いただきたいです。
矢部 藤田院長はとてもお話ししやすい方なので、安心して相談できそうです。
藤田 ありがとうございます。スタッフも患者様一人ひとりに向き合った丁寧な対応をしてくれているので、ありがたいことに、「ここに来るのが楽しみだ」と言ってくださる患者様も多くいらっしゃるんです。なかなか簡単には治らないケースもありますが、それでも患者様の気持ちに寄り添い、諦めずに一緒に戦っていくということを大切にしています。
矢部 がん治療をしているのに、クリニックに来るのが楽しみというのはすごいですね!それだけ患者さんにスタッフさんの思いが伝わっているのだと思います。お話をうかがって、本当に患者さんのためのクリニックを展開されていることが伝わってきました。最後に、今後の展望をお聞かせください。
藤田 患者様はもちろん、働いているスタッフも皆幸せにしたいというのが私の夢です。クリニックとしての利益はなくとも、スタッフにしっかりと還元し、やりがいを持って幸せに仕事をしてもらえる環境を整えていきたいです。そして、免疫細胞療法を第4のがんの治療として確立していきたいですね。

GUEST COMMENT
矢部 美穂
対談中に何度も「働いているスタッフも患者様も幸せにしたい」とお話ししてくださった藤田院長。こんなに優しい先生はなかなかいないと思います。誠実なお人柄がとても伝わってきました。これからは、免疫療法が主流となっていくと思いますから、ぜひ先駆者として多くの方を元気にしていってくださいね!