注目企業インタビュー

建設
自身を投影できる理想の庭を実現!
都会にいながら緑に囲まれた生活を
造景 悠
代表 橋本 悠
PROFILE
高等専門学校建築学科卒業後、大学院にて建設工学を学ぶ。卒業後は設計事務所、大手ゼネコンでの勤務を経て、叔父が営む造園会社に移り、修業に励む。外構デザイン会社で5年ほど経験を積み、2022年に独立。東京都稲城市に「造景 悠(はるか)」を立ち上げた。
COMPANY DATA

造景 悠
- 住所
- 〒 206-0822
東京都稲城市坂浜 - URL
- https://haruka-ambient.jp/
八重樫 まずは、橋本代表が造園の仕事に携わるまでの歩みを教えてください。
橋本 私は高等専門学校、大学、大学院と建築学科で学んだ後、設計事務所に就職しました。やがて大手ゼネコンでの勤務を経て、造園家の叔父の下で修業を始めたんです。その中で、自分の目指すデザインと、そのデザインの実現に向けて体を動かす行為が一体になっていることに心地良さを覚え、造園の世界に引き込まれていきました。そして造園デザイン会社でさらに5年ほど経験を積み、2022年に独立したんです。
八重樫 今お話をうかがっているこちらのスペースは、自宅のお庭を改装してつくられたとのこと。とても落ち着く空間で素敵ですね。
橋本 そうおっしゃっていただけると嬉しいです。日本の建築物には建蔽率が設けられており、地域によって差がありますが、敷地の約50%~60%の範囲にしか住居が建てられないという決まりがあります。そうして残された領域をいかに活用するかを考えた時に生まれたのが、この空間なんです。将来的にはここで試行錯誤した結果をお客様にフィードバックできれば嬉しいですね。
八重樫 それは素晴らしい!こういう自然の豊かな空間があれば、子育てをするのにもとても良いと思います。それに、建築・設計士のご経験があるというのは、造園においても強みになりますよね。
橋本 そうですね。建物は機能的であることを重視するのに対し、庭づくりではお客様の心の内や理想を自由に反映することができます。そのため、「遊び」の要素が非常に大切になってくるんです。庭には人の心を豊かにする大きな可能性があります。都内の狭い庭でも、心を落ち着かせて自然の移り変わりを肌で感じられるスペースがつくれるということを、多くの人に伝えていきたいですね。
八重樫 奥が深いですね。言われてみれば庭には明確な規定がなく、人それぞれ、使い方は何通りもあります。そうしたお客さんの実現したい思いをくみ取るうえで、心がけていることはありますか?
橋本 高齢者の方から若い方まで、お客様の層はさまざまです。だからこそ、お客様一人ひとりの目線に立って寄り添い、時には提案を交えながら丁寧にお話しさせていただくようにしています。
八重樫 橋本代表はとても物腰柔らかな方で、職人とデザイナー、双方の側面をお持ちだと感じます。今後のビジョンについてはいかがですか?
橋本 これからも新しい切り口をご提案し、それを具現化することで、一般的な工務店さんに相談してもつくれないような独自性のある空間をつくり続けてまいります。会社の規模を大きくするのではなく、どれだけ素敵な庭をつくっていけるかの勝負をしていきたいですね。そして、将来的には私自身の思いや技術を後継につないでいけたら幸せです。

GUEST COMMENT
八重樫 東
クリエイティブ性に富み、非常におもしろい感覚をお持ちの橋本代表。こんな方に庭づくりをお任せしたら素敵なものができると感じました。「人とのつながりが弱まっている今だからこそ、濃厚な技術伝承をしていきたい」という言葉も印象的でした。ぜひ代表のマインドを、次世代につなげていってください!