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注目企業インタビュー

都市部の土地を貸し農園として活用!<br />
農地と人をつなぎ、農業の未来を開拓

サービス

都市部の土地を貸し農園として活用!
農地と人をつなぎ、農業の未来を開拓

株式会社 マリーファーム
代表取締役 眞利子 太志

PROFILE

実家は400年続く地主で、現在は盆栽の生産事業を展開。大学卒業後、大手自動車メーカーと外資系生命保険会社で営業として手腕を振るう。2025年1月に(株)マリーファームを設立。都市部の地主と契約し、土地を地域の住民に農園として貸し出す事業に取り組んでいる。

COMPANY DATA

株式会社 マリーファーム

住所
〒 104-0061
東京都中央区銀座1-22-11
銀座大竹ビジデンス2F
URL
https://www.marryfarm.com/

 
 都市部の土地を農園として貸し出す事業を手がけていらっしゃるという(株)マリーファームさん。眞利子社長はどのようなきっかけでこちらの事業を始められたのですか?

眞利子 私の実家は 400 年以上続く地主でして、私も子どもの頃から、土地を維持していくことの大変さを身を持って感じ、どのような選択が良い判断なのかずっと考えてきました。将来的には実家に関わる仕事をやりたいという思いがあったのですが、父に相談したところ「まずは社会を経験したほうが良い」と助言があり、大学を卒業してから大手自動車メーカーや外資系生命保険会社で営業として経験を積んでいったんです。そして2025 年 1 月に当社を設立しました。

 先祖代々受け継がれた土地を後世に残したいという強い思いから独立されたのですね。あらためて、事業内容を詳しく教えていただけますか?

眞利子 当社の役割は、土地を有効活用したい地主様と契約し、その土地を農業を始めたいお客様に区割りして貸し出すこと。「高齢になり土地の管理が難しくなった」「農業の後継者がいない」など、さまざまなお悩みを抱えた都市部の地主様と、遠方まで出かけずに自宅の近くで農業や家庭菜園を楽しみたい方を結ぶ事業となっております。

 地主さんにとっては、うまく管理ができていなかった土地を有効活用できるというわけですね。

眞利子 嶋さんのおっしゃる通りで、土地を農地として貸し出せば、地主様は管理の手間が省けますし、賃料で固定資産税の支払いも軽減できます。地主様が土地の所有権を持ったまま貸し出すので、長く守ってきた土地が人の手に渡る心配もありません。土地を借りたお客様も大きな出費をせず、ご家庭で気軽に農業や家庭菜園を楽しむことができるんですよ。

 土地を貸す側と借りる側、双方にメリットがあるのですね。この事業をされるうえで、大切にされている点についてもぜひ教えてください。

眞利子 最も肝心なのは、地主様と信頼関係を大切に築いていくことです。ご先祖様から受け継いだ土地を他人に触らせたくないという地主様も多いのですが、土地を守り抜くためにも貸し農園が最適だということを、根気よく丁寧にご説明させていただきます。

 今後はどのような展望を思い描かれていますか?

眞利子 事業を本格的に進めるにあたり、神奈川県平塚市の湘南平、東京都吉祥寺、江戸川区篠崎の 3 ヶ所で事業を展開するべく動き始めているところなので、このまま 1 歩ずつ、着実に実績を積んでいきたいですね。また私の実家は、現在、兄が中心になって盆栽の事業を展開していますので、当社の事業を軌道に乗せたら、今度は兄と力を合わせて盆栽の仕事も手がけられたら嬉しいです。

 

GUEST COMMENT

嶋 大輔

高齢化や後継者不足の問題で管理が難しくなった土地も、貸し農園として活用すれば守ることができます。都会にも農地が増え、環境にも良いことばかりですね。何より、土地の有効活用に悩む方を支えたいというお気持ちが伝わってきました。ぜひ、この事業で日本に新しい風を吹かせてください。