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Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

イベント開催で宝塚の地域活性化に寄与
世代を超えたコミュニケーションを生み出す

 

婚活、芸能イベントなど多種多様な企画を開催

濱中 私も、GMを務める「和歌山ウェイブス」の活動の一環で、地域の施設を回らせていただくことがあります。そうしたつながりを通じて、地域と球団を盛り上げていきたいという思いがありますから、宮脇理事長のお話には共感します。イベントの具体的な内容についても、ぜひ教えてください。

宮脇 例えば婚活の分野では、「出会いウォーキング」といって、地域を一緒にウォーキングすることで親交を深めるイベントを開催しています。これまでに8組のカップルが誕生し、過去には65歳と61歳の参加者が、めでたくゴールインしたというケースもあったんですよ。お二人は今でも仲良く暮らしていらっしゃるとうかがっています。

濱中 宮脇理事長は素敵な出会いも生み出していらっしゃるのですね。文化・芸能のイベントはどのようなものを?

宮脇 主に落語家、講談師、浪曲師の方々をお呼びして、「宝塚きづな亭」という形で毎月芸能イベントを開催しています。

濱中 とても精力的に活動されているのですね。なぜ、イベントとして落語を選ばれたのでしょうか?

宮脇 先ほど、この地域には独居の高齢者の方が多いというお話をしました。落語であれば、高齢者の方に響き、笑顔を生み出せると考えたんです。最初はmixiを通じて、1人の落語家さんとお知り合いになりまして。そこから徐々にご縁が広がっていきました。

濱中 「宝塚きづな亭」のイベントが実現できているのも、宮脇理事長が長年にわたって築かれた人脈があるからこそなのですね。宮脇理事長の活動で地域に笑顔の輪が広がっていくといいですね。

宮脇 そうですね。他にも、英語で絵本の読み聞かせをする会や、季節に合わせたイベントの企画・運営もしているんです。また、これらの活動に加えて、テレビや新聞で得た有益な情報をまとめてSNSで発信する「宝塚リスクマネジメント研究所」の運営も行っているんですよ。社会問題や健康問題、経済・防災関連など、幅広い分野の情報を扱っていて、私の発信を楽しみに待ってくださっている方も多いんです。
 

地域活性化の取り組みをつないでいきたい

濱中 最近はスマートフォンで、自分が知りたい情報だけを調べることが多いと思います。その中で宮脇理事長が発信されている情報に触れると、視野が広がりますよね。ところで、宮脇理事長はマンション管理・清掃のお仕事もされているとうかがいました。そちらも地域のために始められたのですか?

宮脇 ええ。宝塚市は地主さんが多い地域ですが、高齢のオーナーさんが増えてきているため、アパートの清掃が間に合っていないんです。現在は業務委託として清掃の仕事を行っているのですが、それをこのNPO法人内で続けていくか、友人と独立するか、検討しているところなんです。

濱中 本当にさまざまな分野で地域に貢献されているのですね。では最後に、今後の目標についてお聞かせください。

宮脇 今、知り合いのピアニストと力を合わせて、宝塚市内で「楽器体験会」という会を開いているんです。楽器に触れて楽しそうにしているお子さんの笑顔、それを見ている親御さんの朗らかな表情を見て、「これは継続していかないと」と決意を新たにしました。後継者を育成して、この地域活性化の活動を次世代につないでいきたいですね。
 
 

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