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個人個人の軌道、インパクトの強さを可視化した<br />
高性能なゴルフのパット練習ツール

卸・販売

個人個人の軌道、インパクトの強さを可視化した
高性能なゴルフのパット練習ツール

株式会社 ジィエフケー
代表取締役社長 北崎 晃次

PROFILE

プロゴルファーやシングルプレイヤーのメンバーとコースを回る機会が多かったこともあり、緊張のあまり特にパットで苦労した経験から、業界の常識や固定観念にとらわれないこれまでになかった商品をつくり出そうと一念発起し、パッティング専用の練習ツール「TP MAT」を開発。クラブの軌道を確認し、スイングのテンポを一定に保つための新たなアイテム「パットコーチ」も発売した。

COMPANY DATA

株式会社 ジィエフケー

住所
〒532-0031
大阪府大阪市淀川区加島3-6-13
URL
https://www.gfk-tp.jp/

 

パッティングを自在にコントロール

インタビュアー 亀山 つとむ

亀山 北崎社長が生み出した「TRIANGLE PUTT」は、ゴルフのパッティングを飛躍的に上達させてくれるとうかがい、興味津々です。製品の内容を詳しくお聞きする前に、社長がこの革新的なツールを開発するまでのストーリーを教えてください。

北崎 以前の私はロングパットが大の苦手でした。緊張しすぎてまったく入らなかったんです。特に難しかったのがパットの距離感をつかむことでした。そうした悔しい思いがきっかけとなり、これまでにない商品をつくり出そうと決心したんです。

亀山 私も現役時代からゴルフは大好きでしたが、実際にパットでスコアを崩すゴルファーは多く見てきました。そこに救いの手を差し伸べてくれる「TRIANGLE PUTT」とは、一体どのようなツールなのでしょうか?

北崎 「TRIANGLE PUTT」は一言でご説明すると、パットの三大要素であるリズム、テンポ、振り幅(インパクトの強さ)を可視化して、バッティングを自由自在にコントロールする技術を身に付けるための商品の総称です。具体的には、「TP MAT」、「TP METER」、「パットコーチ」、それに付属マットをセットにしたものになります。これらを駆使することで、信じられないほど短時間の練習で正確かつ安定したパッティングができるようになるんです。

亀山 それはすごい!それでは、次に一つひとつのツールと使い方について詳しい解説をお願いします。

北崎 「TRIANGLE PUTT」は、4段階のステップでパッティングの上達を目指します。最初はご自身のインパクトの強さの確認です。赤、緑、黄などさまざまな色に塗り分けされたこの「TP MAT」で、同じ色へのパッティングを目安にしてパターの振り幅を確認します。裏面は10センチ、表面は5センチ刻みで色分けされており、習熟度に応じて切り替えながら練習することで、自分にとって最も心地よい振り幅とテンポのバランスが身に付くようになるんです。それによりご自身のインパクトの強さが可視化できます。
 ステップ2は「TP METER」を使った測定と練習になります。ゴルフ場のグリーンに「TP METER」を置き、表面の溝からボールを転がすと、実際に打つより正確にグリーンの速さや傾斜、曲がり幅を確認できるんですよ。
 ステップ3は「パットコーチ」の練習です。パットのベストの軌道は、人それぞれ違いますし、使うパターによっても変化します。今までは、細いレールの上を転がす、狭いゲートを通すなど、ストレスが溜まる練習方ばかりでした。手探りで最適な軌道「真っ直ぐ打てる軌道」を探すので上達に時間がかかり、マスターしたと思っても、少しのプレッシャーでそれはもろくも崩れ去りました。「パットコーチ」で練習して最適な軌道をマスターすれば、ヘッドアップしようと何をしようと真っ直ぐにしか転がらなくなりますので、もうプレッシャーにも負けない完璧な軌道が身に付きます。また始めたばかりの方でも、驚くほどのスピードで最適な軌道がマスターできます。
 ステップ4は「PGD」の活用です。これはご自身のインパクトの強さ(振り幅)を当社に送信いただき、当日のグリーンの速さ、傾斜により、この振り幅で打てばどれくらい転がるかがわかるという画期的なものです。2000年初頭にアメリカで発表された摩擦係数、落下係数と、運動の第二法則から転がる距離を算出する公式を利用した、多くのプロゴルファー、アマチュアの方々の協力の基に完成させたものです。簡単に言うと、同じ傾斜でもグリーンの速さで転がる距離は変わります。一人ひとりインパクトの強さが違うので、これを活用するのは難しかったのですが、「TP MAT」を利用すれば、インパクトの強さが可視化できるので、このデータが生かせます。例えば「当日のグリーン9ft,傾斜1°で緑の振り幅なら5yd」など明確に指示されます。同じ振り幅でも、グリーンの速さ、傾斜、個人差によりまったく別の距離が表示されます。このようにして「TRIANGLE PUTT」を使いこなせば、カップへの距離感やスイングの一貫性が向上し、プロが時間をかけて学んできた技術を効率的に習得できるというわけです。
 
 

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