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Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

味わいの異なる6種類のいちご食べ比べが大人気
減農薬・水・土にこだわった皆が笑顔になれる農園

 

減農薬・こだわりの水で安全に栽培

濱中 昔のいちごは酸味が強い印象で、練乳をよくかけていました。しかし、最近のいちごは本当に甘み豊かですよね。

大谷(千) ええ。練乳をかけるつもりで持参するお客様もいらっしゃるのですが、もぎたてを味わうと「練乳をかけなくてよかった」とおっしゃるんですよ。そうしたお声を受け、私たちはいちごの味そのもので勝負しています。今日は濱中さんに当園のいちごを味わっていただこうと思い、ご用意していますので、ぜひお試しください。品種によって甘みや食感がまるで違うんですよ。最初に、ふわっとした食感でやわらかい「章姫」から食べてみていただけると嬉しいですね。

濱中 なるほど。それではいただきます。――これは素晴らしい!こうして食べ比べると、品種によって食感も味もまったく違うとよくわかります。でも、すべてが濃厚な甘さですごくおいしいですよ。最初にくちどけの良い「章姫」から食べると、その後に食べた「よつぼし」のまろやかな甘みがさらに際立ちます。食べ比べる順番で、さらにいちごが楽しめるのですね。

大谷(和) 当園のいちごは冬でも暖房を入れず、自然の温かさでじっくりと完熟させ、一粒ずつ生育状態を見ながら世話をしているんです。また、上水道に浄水器「ナチュラライザーきらめき」を取り付けて塩素やトリハロメタンなどの有害物質を除去し、ミネラルバランスの取れたおいしい水で育てています。当園のいちごは、この浄水器の名前を由来に「きらめきの雫」というブランド名で販売しているんです。

濱中 水からとことんこだわっていちごを育てていらっしゃるのですね。こんなにもおいしいいちごがどのようにつくられているのか、その他のこだわりについてもぜひ教えてください。

大谷(和) もう1つのこだわりは土づくりです。土壌消毒では農薬を使用せず、太陽熱と有用微生物群による発酵熱を活用しています。栽培期間中においても、できる限り農薬を減らし、生物農薬を取り入れた栽培に注力しているんです。また、一般的ないちご農園はハチで受粉させるのですが、当農園では医療用の無菌バエを使用し、花粉を落とすことで受粉を促しています。農作業の効率化と安全性を両立させているんですよ。

 
 

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