注目企業インタビュー

卸・販売
味わいの異なる6種類のいちご食べ比べが大人気
減農薬・水・土にこだわった皆が笑顔になれる農園
大谷農園
代表 大谷 和宏
妻 大谷 千明
PROFILE
代表 大谷 和宏
1999年に父が農業をスタート。それまでは町役場で勤めていたが、「後を継ぎたい」という息子の希望を受けて辞職し、農業の道へ踏み出す。早世した息子の「大谷農園を日本中に広める」という夢をかなえるため、現在は妻の千明氏といちごを中心に、さつまいもやとうもろこし、落花生などの作物を栽培。心も体も元気になる農園として人気を博している。
妻 大谷 千明
『大谷農園』を日本中に広めてもっと大きくするのが俺の夢」と語っていた息子の思いを受け継ぎ、勤めていた会社を退職して夫・和宏氏と共に農業に従事。さまざまな作物での収穫体験やイベント出店など、食を通じて地域の方々との交流を大切にしている。いちごを中心とする自慢の作物を食べた際の人々の笑顔を一番のやりがいに、こだわり抜いた農地づくりに注力している。
COMPANY DATA
大谷農園
- 住所
- 〒 520-2531
滋賀県蒲生郡竜王町山之上7030-1 - URL
- https://otaninouen.jimdofree.com/
https://www.instagram.com/otani.nouen/
https://www.instagram.com/kiramekinosizuku_ichigo/
安全な水を使用し、登録商標もされたいちご「きらめきの雫」で認知を高める滋賀県竜王町の「大谷農園」。大谷和宏代表と妻の千明氏、母やスタッフと共に丹精込めて栽培する作物はいちご、さつまいも、黒豆など多種多様。「心と身体が笑顔になるいちご」を追求する同氏の農業にかける思いに、野球解説者の濱中治さんが迫った。
早世した息子の夢をかなえるいちご農園

インタビュアー 濱中 治
濱中 滋賀県竜王町の「大谷農園」さんにお邪魔して、赤々と輝いたいちごに囲まれながら、大谷和宏代表と奥様の千明さんにお話をうかがいます。大谷代表はいつ頃から農業の道に進まれたのですか?
大谷(和) 当農園は、父が1999年に会社を早期退職して開いたものです。その当時、私は町役場に勤めていたのですが、高校を卒業した息子が「将来は農業を継ぎたい」という強い思いを持っていたため、2014年に農家へ転身したんです。しかし、息子は、2022年に先立ってしまいました。その息子は生前から友人に「大谷農園をもっと大きくして、日本中に広めるのが俺の夢だ」と語っていたんです。彼の願いをかなえるために、妻も勤めていた仕事を辞め、農業に専念しています。
濱中 亡くなられた息子さんの強い思いを引き継がれたのですね。ハウスの中はたくさんのいちごで満たされていて、鮮やかな色彩に目を奪われてしまいました。
大谷(和) ありがとうございます。当農園では7棟のハウスで「章姫」、「紅ほっぺ」、「よつぼし」、「すず」、「はるひ」、「かんなひめ」という6品目のいちごを生産しています。収穫時期にはいちご狩りを開催していて、それぞれに味わいの異なる最高品質のいちごの食べ比べができるんですよ。いちご狩りは2月上旬から5月下旬まで、直売での販売は12月中旬から翌年の5月下旬までとなっておりますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。