注目企業インタビュー

医療・福祉
揚げたて10秒カウンター“たかが豆 されど豆”を併設!
豊かな発想で新商品を生み出す豆腐店
とうふ屋 尚ちゃん
代表 貴田 尚樹
PROFILE
28歳。老舗の豆腐店を営む祖父の影響を受け、自身も同じ道を目指すように。学業修了後、6年ほど修業を積み、神戸市垂水区に「とうふ屋 尚ちゃん」をオープンした。国産大豆を100%使用した素材本来の味を味わえる豆腐づくりを土台にし、湯葉入り豆乳クリームコロッケ、豆乳アンダギーなど数々のヒット商品を生み出している。
COMPANY DATA
とうふ屋 尚ちゃん
- 住所
- 〒 655-0029
兵庫県神戸市垂水区天ノ下町1-1 B157 - URL
- https://toufuya-naochan.com/
https://www.instagram.com/toufuya_naochan/
6年の修行を経て夫婦で豆腐店をオープン

インタビュアー 濱中 治
濱中 JR東海道本線、神戸線「垂水」駅から徒歩3分、イオン垂水店内にある「とうふ屋 尚ちゃん」にお邪魔しています。貴田代表はお若くして独立されたとうかがっていますが、まずはこれまでの歩みからお聞かせください。
貴田 もともと私の祖父が老舗の豆腐店を営んでいたんです。小さい頃から家族が働いている姿を見てきたので豆腐が身近な存在だったんですよ。そのため将来を考えたうえで、祖父の手伝いをしようと本格的に修業を始めました。すると、どんどん豆腐づくりのおもしろさに引き込まれていったんです。
濱中 なるほど。子どもの頃からなじみ深かった豆腐に、より思い入れが出てきたわけですね。
貴田 はい。最初は祖父に1から教えてもらって、2年ほど経った頃にはお店の段取りを組み始めまして。6年間修業した後に当店をオープンしました。以前は看護師だった妻にも、お店をオープンした際に仕事を休んで手伝ってもらったんです。すると、1週間ほど経ったタイミングで「楽しいから看護師を辞めて豆腐屋を手伝う」と言ってくれて、現在は妻と一緒にメニューの考案から接客まで手がけています。
個性豊かなオリジナル豆腐や関連商品を販売
濱中 ところで、メニューを拝見すると『甘えん坊』『素直』『頑固』など個性的なお名前の豆腐が並んでいますね。こちらも、貴田ご夫妻が考案されたのですか?
貴田 そうなんです。若い世代の方にも、豆腐屋の豆腐を食べてほしいという思いから商品名にも個性を出そうと妻が考案したんです。こちらはそれぞれ、豆腐の特長に合わせて名前を付けています。例えば『甘えん坊』はその名の通り、豆本来の甘みを強く感じられる商品となっているんですよ。
濱中 素晴らしいアイデアですね。これだけのクオリティの商品を毎日つくり続けるというのは、とても大変な作業なのではないですか?
貴田 そうですね。豆腐は豆の浸かり具合や水量などのバランス調整が繊細ですし、温度が1℃違ったり、にがりの量が数グラム違ったりするだけでも味や食感が変わってしまいますので、常に細かい部分に気を配って丁寧につくり上げています。
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