注目企業インタビュー
創意工夫で難現場を突破
“人”が魅力の解体工事会社
礼儀・礼節の指導を徹底
濱中 一人ひとりの職人さんが自ら考え行動することで、チームとしての一体感が生まれているのでしょうね。
杉野 その通りです。私は、当社の一番の強みは社員だと考えています。私は常に社員に対し、人との絆や、責任感を持つことの大切さを伝え続けています。その私の信念を、身をもって体現してくれる社員こそが、当社の何よりの自慢です。
濱中 仕事に関する技術だけでなく、礼儀や礼節といった人間性の部分も大切にされているのですね。
加賀美 はい。解体工事は騒音や振動、ほこりなどの影響で、苦情をいただくことがどうしても避けられない仕事です。そんな中でも、私たちは施主様や元請けさんだけでなく近隣の方々にも感謝していただける仕事をしたい。その思いから、あいさつやマナーに関しては徹底して教育しています。
杉野 例えば私たちは、工事開始の1週間前には近隣の皆さまへごあいさつにうかがいます。さらに、工事中は通りかかった方全員に「おはようございます」「こんにちは」とお声をおかけしているんです。礼儀や礼節、人としての在り方を伝え、どこへ行っても信頼される人材を育てることが、私の使命だと考えています。
濱中 なぜそこまで、社員教育を徹底されているのですか?
杉野 それは、解体工事が「つくるために壊す」仕事だからです。普通、物は一度壊れてしまえば終わりですが、私たちの仕事は違います。解体は、次にお住まいになる方の新しい暮らしへの第一歩なんです。
濱中 解体工事の際に近隣の方々へ配慮を欠いてしまうと、新しく住まわれる方が肩身の狭い思いをすることにもつながりかねないですよね。そうならないよう細心の注意を払って施工されている。お二人の解体工事に懸ける情熱と真心を尽くす姿勢に、私も身が引き締まる思いがします。
杉野 そう言っていただけて大変光栄です。私自身が大切にしているのは、フットワークの軽さで、お見積もりのご依頼や、何かトラブルが発生した際には、すぐに対応できるようにしています。また、私のモットーは「損して得取れ」。目先の利益にとらわれず、仕事の質や人とのつながりを何よりも大切にしています。決して欲張らず、いただいた仕事を着実にこなす。お客様に感謝していただけるようとことん頑張る。仕事に関しては、これに尽きると思います。「丸野興業(株)に頼んでよかった」とすべての方に思っていただけるよう、これからも誠実に仕事に取り組んでいくつもりです。