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注目企業インタビュー

創意工夫で難現場を突破
“人”が魅力の解体工事会社

 

アイデアと技術力で難しい現場にも対応

濱中 長年の信頼関係がある仲間と一緒に働けるのはとても幸せなことですね。加賀美専務から見て、杉野社長の魅力はどんなところにあると感じますか?

加賀美 明るいキャラクターと包容力で会社を力強くけん引するリーダーシップが杉野の長所だと思います。どんな方ともスムーズに、円満なコミュニケーションを築けるところを、私は心から尊敬しているんです。また、私は行動に移す前にしっかりと計画を練るタイプなのに対し、杉野はひらめきに従って直感的に行動するタイプ。私たちは正反対な性格なんです。ただ、長い付き合いの中で、杉野の直感が外れたことは一度もありません。彼の直感を信じ、そのアイデアを実現するために何が必要かを具体的に考えることが、私の役割だと思っています。

濱中 お二人の個性が会社の両輪となって事業を成長させてきたということがよくわかりました。それでは、改めて丸野興業(株)さんの事業内容を詳しくお聞かせください。

杉野 当社は主に、一般住宅の解体工事を手がけています。その他にも、改修工事や外構の撤去工事、樹木の伐採、産業廃棄物の収集運搬などさまざまな仕事を請け負っています。

濱中 これまでの解体工事の中で、特に印象に残っているものはありますか?

杉野 高さ25メートルの銭湯の煙突を手作業で輪切りにし、クレーンで少しずつ下ろして解体した案件ですね。高い技術が求められる作業でした。

加賀美 当社が主に請け負うのは木造住宅の解体ですが、現場によっては周囲の道が狭く、重機が使えないことも少なくありません。そうした場合は、職人が手作業で解体を進めていきます。建物や周辺環境に応じた最適な解体方法をチームで考え、柔軟に対応するのが私たちのスタイルです。難易度の高い工事でも、発想力と技術力を生かして乗り越えていく――それが当社の特長ですね。

濱中 創意工夫が必要な現場に身を置くことで、さらに実力が付く。職人さんも日々スキルアップできて、やりがいを感じられる良い環境ですね。

杉野 ありがとうございます。当社の対応エリアは近畿一円で、約15名の社員と協力会社の職人を合わせた25名ほどがチームに分かれて、1日5~6件の工事を同時に進めています。チーム同士での連携が必要になるため、現場の作業が終わった後は、必ず事務所に戻り、翌日の工事の段取りを確認するミーティングを行っています。また、各現場の写真をLINEで共有し、進捗状況を把握できるようにしているんです。これにより、必要な人材や機材を適切な場所に配置し、各現場の作業をスムーズに進めることができるんですよ。
 
 

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