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注目企業インタビュー

創意工夫で難現場を突破<br />
“人”が魅力の解体工事会社

建設

創意工夫で難現場を突破
“人”が魅力の解体工事会社

丸野興業 株式会社
代表取締役 杉野 俊太

専務取締役 加賀美 豊

PROFILE

代表取締役 杉野 俊太[写真左]
奈良県天理市出身。19歳で初めて解体工事に携わり、23歳で「丸野興業」の社長・丸野氏と出会い、同氏から解体工事の技術や、仕事への取り組み方を徹底的に学ぶ。やがて、恩人である丸野氏の逝去を機に独立を決意。同氏の名を受け継ぐ形で2019年に個人事業主として開業。その後、着実に業績を伸ばし、2024年12月に法人化を果たした。

専務取締役 加賀美 豊[写真右]
杉野氏とは中学時代の同級生で、兄弟同然に育つ。耐震補強工事や発破工事の職人として活躍していたが、結婚を機に「働き方を変えたい」と杉野氏に相談。その際、「いつか一緒に仕事をしたいと思っていた」と誘いを受け、27歳で丸野氏が率いる「丸野興業」に転職した。やがて、杉野氏と力を合わせ事業をスタート。共に法人化を成し遂げた。

COMPANY DATA

丸野興業 株式会社

住所
〒630-8422
奈良県奈良市横井5-378

 


奈良県奈良市を拠点に、近畿エリアの解体工事を手がける丸野興業(株)。恩人への感謝の気持ちを込めて独立前の会社から社名を受け継ぎ、ついに法人化を果たした杉野俊太社長は、「当社の強みは職人たち自身」と力強く語る。社員を第一に考え、技術指導や人間教育に力を注ぐ杉野社長と加賀美豊専務に、野球解説者の濱中治さんが話をうかがった。


 

恩人の名前を世に残すため屋号を継ぐ

インタビュアー 濱中 治

濱中 丸野興業(株)さんの杉野社長と加賀美専務にお話をうかがいます。御社は主に解体業を手がけていらっしゃるそうですが、まずは杉野社長のこれまでの歩みから教えていただけますか?

杉野 私が解体工事の仕事に初めて携わったのは19歳でした。その後、23歳で「丸野興業」の丸野社長と出会い、本格的に解体工事の世界に足を踏み入れました。恩人である先代社長のもとで10年以上修業を積みましたが、2019年に先代が逝去したことを機に独立を決意したんです。その際、「丸野興業」という屋号を受け継ぎました。それは、先代から学んだことを大切にし続けたいという強い思いがあったからです。

濱中 杉野社長は義理人情に厚い方ですね。亡くなった先代社長もきっと喜ばれているはずですよ。

杉野 そうおっしゃっていただけると嬉しいですね。私は先代の教えを守りながら、時代に即した新たな挑戦も積極的に取り入れていきたいと思っています。その思いに共感し、多くの仲間が集まってくれたことで、ここまで事業を順調に拡大できました。そして、2024年12月には法人化を果たし、丸野興業(株)として新たなスタートを切ったんです。こうして今の丸野興業(株)があるのも、仲間たちの支えがあったからこそだと感謝しています。

濱中 その仲間の1人である、加賀美専務のご経歴もお聞かせください。

加賀美 杉野とは中学時代からの親友で、兄弟のように育ちました。以前は耐震補強工事や発破工事に携わっていたのですが、結婚を機に働き方を見直したいと考えるようになったんです。そこで杉野に相談したところ、「一緒に働かないか」と声をかけてもらい、先代社長が率いる「丸野興業」に入社しました。

濱中 杉野社長はなぜ、加賀美専務に声をかけられたのですか?

杉野 彼を絶対的に信頼していたからです。ずっと、いつかは一緒に仕事をしたいと思っていました。事務を担当してくれている上野も中学時代からの友人なんですよ。
 


 

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