注目企業インタビュー

サービス
エスニック料理店に特化したコンサルで
日本と海外の食や文化をつなぐ架け橋に
株式会社 イコック
代表取締役 大山 慶悟
PROFILE
大学在学中にバックパッカーとして東南アジアなど計32ヶ国を旅する。その後、コロナ禍で旅行が制限される中、都内で訪れたエスニック料理店に魅了される。国内最大級のグルメ総合サイトを扱う大手企業で1年間営業職を経験し、エスニック料理店に特化した支援事業を行う(株)イコックを立ち上げた。
COMPANY DATA
- 住所
-
〒 167-0054
東京都杉並区松庵3-36-12 - URL
- https://ikokku.co.jp/

インタビュアー 春香クリスティーン
クリス エスニック料理に特化したコンサルティングを行っている(株)イコックさん。まずは、大山社長が起業に至った経緯からお聞かせください。
大山 私は大学時代にバックパッカーとしてインドや東南アジアなど32ヶ国を旅して回りました。その過程をYouTubeに上げるなど挑戦を続けていたのですが、コロナ禍の影響を受け、海外旅行が規制されてしまったんです。そうした中、先輩に連れられて都内にあるエスニック料理店に訪れた時、自分が旅行に行って感じた異国感にあふれていて心を引かれました。それでもっとエスニック料理店を開拓しようと思い、インスタグラムでエスニック料理店紹介アカウント「エスニックマガジン」を立ち上げ、情報発信も始めたんです。その後は国内最大級のグルメ総合サイトを扱う大手企業で1年間、営業職を経験し、当社を創業しました。
クリス なるほど。これまでの海外旅行やコンテンツ制作の経験が、今の事業に直結しているのですか?
大山 ええ。現在は主に、これまで約500 店舗のエスニック料理店に行って得たデータをもとに、エスニック料理店向けの支援事業を手がけています。オーナー様が抱える集客の課題を解決するための専門的なコンサルティングとして、オウンドメディアでの紹介やホームページ制作、SNS運用サポートなど、さまざまな手法を活用したサービスを提供しているんです。その他にも、地元である香川県直島町での外国人観光客向けツアーの運営や、前述した「エスニックマガジン」の運営、エスニック文化の発信を目的とするキャラクター事業など、幅広く展開しているんですよ。
クリス エスニック料理やエスニック文化の魅力を全国に広める活動をされているのですね。オーナーさんと関わるうえでは、どのような点を大切にされていますか?
大山 エスニック料理店に特化したニッチな領域だからこそ、なかなか見えづらい部分が多くあります。ですから、オーナー様一人ひとりに対して向き合い、正しく価値を提供することを徹底的にこだわっているんです。そこは、前職でオーナー様のお悩みや課題と向き合ってきた経験も生きていますね。インスタグラムでの情報発信の際にも、閲覧者の方々に信頼していただくため、きちんとした正しい情報を誠実に伝えていくことを大切にしています。
クリス 大山社長からは、エスニック料理やエスニック文化を盛り上げたいという熱い気持ちが伝わってきます。今後はどのような展望を思い描かれていますか?
大山 私は、自分が小さい頃に両親につくってもらったグリーンカレーなどの影響を受けて海外に興味を持ち始めました。このように、食には国境を越えて人と人をつなぐパワーがあると思っています。そのため、これからもよりエスニック料理の認知度を上げていけるような活動を日本全国で続けていきたいですね。そして、そこからエスニック料理に興味を持った方が少しでも海外に興味を持ち、留学やインターン、海外旅行などを通じて国外に出ていきたいと思える世界をつくっていけたら幸せです。