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注目企業インタビュー

幅広い現場経験と知識を生かした庭造り<br />
伝統技術を継承し、業界の未来をつくる<br />

建設

幅広い現場経験と知識を生かした庭造り
伝統技術を継承し、業界の未来をつくる

株式会社 川崎造園
代表取締役 川崎 亮太郎

PROFILE

料理人として活躍する親族の影響から飲食業界へ。その後、20代前半で造園業に足を踏み入れる。横浜市の造園会社で経験を積み、技術を磨いた後、愛知県津島市で植栽工事や庭石・植木の生産について学び、2022年に川崎市で(株)川崎造園を設立した。

COMPANY DATA

株式会社 川崎造園

住所
〒213-0026
神奈川県川崎市高津区久末2138-3
URL
https://www.kawasaki-z.co.jp/


 

八重樫 まずは川崎社長が独立するまでの歩みからお聞かせください。

川崎 私は20代前半で横浜市の造園会社に入社しました。祖母の兄が造園の仕事をしていたので、子どもの頃からなじみがあったんです。横浜の会社では、大手ゼネコンの案件をはじめ、公共事業、マンション、個人邸、お寺など、さまざまな現場に携わり、技術を磨かせていただきました。その後、愛知県津島市で1年半ほど植栽工事や庭石・植木の生産について学び、2022年に川崎市で当社を設立したという次第です。

八重樫 経営者としてはゼロからのスタートだったと思います。独立されてみていかがでしたか?

川崎 最初は苦労しましたが、ありがたいことに、昔なじみの仲間たちが助けてくれたんです。また、最初に勤めていた造園会社の同僚が今も一緒に働いてくれており、大きな支えになっていますね。私は本当に人に恵まれてきたと思っていて、過去に仕事を教えてくださった先輩方、周りで支えてくれる仲間がいるからこそ、今があると強く感じています。

八重樫 それだけ川崎社長のお人柄に魅力を感じている方が多いのでしょうね。それにしても、造園業界で植木の生産の知識まで身に付けている方というのは珍しいのでは?

川崎 そうですね、なかなかいないと思います。特に、木を根ごと掘り出して別の場所に移す移植作業では、津島市で学んだ知識が生かされていますね。

八重樫 知識の幅を広げ、それを生かして質の高い仕事をしていらっしゃる点が素晴らしいと思います。

川崎 ありがとうございます。この仕事では、お客様のお宅に定期的にうかがって、お庭の手入れをさせていただきます。お客様のご期待に応えるべく、常に丁寧な仕事を心がけているんです。専属の庭師としてお客様から頼っていただけると、お客様からの信頼を感じて非常に嬉しくなりますね。

八重樫 造園は日本人のセンスが生かされる仕事だと思います。伝統芸能のような側面もありますよね。

川崎 そうなんです。ただ、職人の高齢化が進み、業界全体が徐々に衰退していっているのが現状です。若手の職人も減少傾向にあるため、私が持っている知識や技術はすべて伝えたいと考えています。当社に入ってきた若手たちにはぜひ一人前になって、業界を支えていってもらいたいですね。

八重樫 業界の未来のためにも、技術を継承していってほしいです。では最後に今後の展望を教えてください。

川崎 私の理想はあらゆる仕事に対応できる少数精鋭の職人集団をつくりあげることです。当社で育った若手たちがどんどん独立し、また新しい人材が入ってくる。そんな好循環を生み出し、業界全体の活性化につなげられたら嬉しいです。

 

GUEST COMMENT

八重樫 東

造園の仕事に誇りを持ち、若手の育成にも熱心に取り組む川崎社長。職人として一流の技術を持ちながら、経営者として会社や業界の未来を見据える、そのバランス感覚が素晴らしいと感じました。伝統の技術を次世代に継承し、業界を盛り上げていってください。今後のご活躍にも期待しています!