PROFILE

サッカーや陸上競技に打ち込みながら医師を目指し自治医科大学へ。総合診療医として僻地に赴任。内科と整形外科も含め様々な科を診療。同時に腰痛、肩こりの研究を続け診断方法と治療法を考案し、2022年に「乃木坂YMクリニック」を開業した。手技と筋膜リリース注射による治療で、その日のうちに痛みから解放される患者も少なくないという。

COMPANY DATA

肩こり・腰痛の治療に特化した「乃木坂YMクリニック」。医院長の物部氏は、整形外科医でありながら無医地区で内科や小児科も診療した経験を持つ。長年の研究から腰・肩の痛みのメカニズムや治療法を考案した同氏に、タレントの水野裕子さんがお話をうかがった。

腰痛と肩こりの治し方を考案

水野　まずは、物部医院長が肩こり・腰痛専門のクリニックである「乃木坂YMクリニック」さんを開業した理由について教えてください。

物部　私は幼稚園の頃から、サッカーや陸上競技などスポーツが大好きでした。やがて母が病気になったのをきっかけに人間の体に興味を持ち、自治医科大学へ進学して医学の勉強とやり投げに打ち込みました。当時、周囲には腰や肩の痛みに悩む選手が多かったんです。しかしこれらの疾患はどうすれば治るのか、いくら医学書を調べても大学の先生に質問してもわかりませんでした。整体の先生のところに勉強しに行ったこともありました。

水野　なるほど。ただ、医師としては正しい理論を学ぶことも非常に大事ですよね？

物部　おっしゃる通りです。大学卒業後、総合診療の医師となった私は埼玉県秩父市の僻地に赴任し9年間内科、整形外科を含め様々な科を診療しました。同時に研究日には大学病院にて整形外科の経験も積んでいました。その後も整形外科診療を重ねていましたが、その経験の中でも肩こりや腰痛に対しては明確な治療法は公にはなく、内服、湿布だけで対応するケースばかり見てきました。辛い状態で患者さんを帰したく無いという思いから、再現性のある治療法を考案し、2022年に当クリニックを開業しました。