注目企業インタビュー

医療・福祉
IoTを活用する障がい者グループホーム
精鋭ぞろいのチームで地域のニーズに応える
株式会社 ムラファカ
代表取締役 泉 秀明
PROFILE
重度の知的障がいがある息子を育てる中で福祉の重要性を痛感。放課後等デイサービスのマネジメントを経験しグループホームを経営する会社にも勤めた。その後、IoTの導入など独自のサービスを推進するため独立。東京都町田市で障がい者グループホームを2棟運営している。
COMPANY DATA

- 住所
- 〒194-0037
東京都町田市木曽西5-27-22 - URL
- https://murafaqa.com/
矢部 障がい者グループホーム「むらふぁか」を運営する(株)ムラファカさん。まずは、泉社長が障がい者グループホームを立ち上げたきっかけからお聞かせください。
泉 私の息子は、生まれつき重度の知的障がいがあります。夫婦で必死に息子を育てていたある日、妻が「この子より先に死ねないね」と口にしたんですよ。それはもちろんそうなのですが、その言葉は、裏を返せば「子どもが先に死んだほうが親は安心」という意味になります。しかしそんなことは言いたくない。何とか自分の力で子どもに明るい未来を用意し、親が不安なく先立てる環境をつくろう――そう決意した私は理想のサービスを形にするために独立し、2023年3月に当社を創業しました。
矢部 なるほど。御社の規模や特徴を詳しく教えていただきたいです。
泉 当社は、入居する障がい者の皆さんが生まれ育った地域を離れることなく、ご家族と近い場所で過ごせるよう支援するために、現在、町田市内で2棟のグループホームを運営しています。施設の特徴の1つがIoTの活用です。カメラ、モニター、スピーカー、タブレット端末、インカム、家事・介護ロボット、室温の自動調整センサーなどの最新技術を意欲的に導入し、全体をスマートホーム化することで、入居者様に快適な暮らしを提供しつつ、スタッフの負担を減らす取り組みを続けています。
矢部 入居者さんもスタッフさんも過ごしやすくなって一石二鳥ですよね!
泉 はい。当社のスタッフは私と同じく重度の知的障がいがある子どもを育てている仲間たちや、私よりずっと若いのにグループホーム運営の経験が長いサービス管理責任者など精鋭がそろい、私の思いに共感してくれる心強い味方ばかりです。また、当社ではなかなか受け入れ先が見つからない重度知的障がい者を積極的に受け入れています。ご家族と私やスタッフはグループチャットでつながり、毎日、必ず入居者様の様子をご報告しているんです。親御さんから「ありがとうございました」と直接お礼の言葉をいただけると大きなやりがいと喜びが湧き上がってきますね。
矢部 地域の福祉を充実させるために日々奮闘されている泉社長。今後の目標についてはいかがですか?
泉 私の目標は、入居者様もそのご家族も皆が幸せになれる施設にすることです。そこで今後は、グループホームの隣に、高齢になった親御さんが住める施設もつくろうと考えています。年齢を重ねても家族で一緒に食事ができる生活ができたら素敵ですよね。この夢を実現するためにも私の地元であるここ、町田市にグループホームを増やしていくつもりです。「泉なら必ず何かやってくれる」と期待していただけるよう、これからも精いっぱい頑張ります!

GUEST COMMENT
矢部 美穂
入居者さん、ご家族、スタッフさん、全員と信頼関係を結び快適な空間づくりを最優先にグループホームを運営する泉社長は、理想とする環境を構築すべくまい進中です。常に笑顔で楽しそうに働く社長なら、必ず目指すビジョンを実現できると確信しました。今後のさらなるご活躍を私も応援しています!