注目企業インタビュー

スペシャリスト
新人研修に力を入れる公認会計士事務所
財務会計・分析など基礎から丁寧に指導
崎間憲和公認会計士事務所
公認会計士 崎間 憲和
PROFILE
1966年生まれ。公認会計士資格を取得し、当時の4大監査法人の1つに就職。法定監査のほか若手会計士の研修業務にも従事。2024年2月、神奈川県逗子市に「崎間憲和公認会計士事務所」を開き、一般企業向けの新人研修を柱に、会計監査と合わせた事業を展開している。
COMPANY DATA

- 住所
- 〒249-0001
神奈川県逗子市久木9-3-12 - URL
- https://sakima-cpa.com/
矢部 「崎間憲和公認会計士事務所」さんは2024年2月に開業されたそうですね。崎間さんはこれまでどのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか?
崎間 大学卒業後に公認会計士の資格を取って、最初は大手の監査法人に勤めました。10年ほど法定監査を担当した後、若手会計士を育成する研修の仕事にシフトして、法人の移籍も経験しつつ独立するまで続けていました。
矢部 今、ご自身の事務所でも研修に力を入れているそうですね。
崎間 はい。現在は一般企業様向けの新人研修をメインに手がけています。若手の会計士が日々の激務に疲弊している姿を目にしてきて、むしろ監査の対象である会社の経理がもっと改善されれば、会計士たちの負担も軽くなるんじゃないかと考えたのが最初の動機でした。
矢部 なるほど。具体的な研修の内容についてもお聞かせいただけますか?
崎間 新人研修として財務の基礎を学んでいただく一方、ご要望に応じて管理職や役員クラス向けの研修も行っています。役員の方は一般的に会計処理や記帳にタッチしませんが、数字が読めないことには経営もままなりませんから、財務分析やファイナンスについて指導させていただきつつ、経営層が身に付けておきたい内部統制やガバナンス、コンプライアンスなどの知識もお伝えしています。
矢部 監査法人時代から研修に携わってきたとのことですが、もともと人に教えるのが得意だったのでしょうか?
崎間 いえ、実は若い頃はコミュニケーションを取るのが苦手で、会計士になったのも、帳簿だけ見ていれば務まる仕事だと思っていたからでした(笑)。ですが、監査クライアントに関わる大きな粉飾事件に巻き込まれて大変な思いをしたのがきっかけで、人材育成の重要性を理解するようになりました。人前で話すことに初めは緊張しましたが、今はそうした自分の経験も生かし、プレゼンやコミュニケーションに不安のある人を意識して丁寧に指導するようにしています。
矢部 実際にこうしてお話ししていても崎間さんは親しみやすいお人柄ですし、受講された方の反応も良いのでは?
崎間 そう言っていただけると嬉しいです。ふわっとした性格で良い具合になめられやすいのか、新人の方たちも積極的に質問をしてくれます。研修後のアンケートに「お父さんみたいでした」と書かれたこともありました(笑)。
矢部 それだけ崎間さんに安心感や信頼感を持っているということですね(笑)。今後についてはいかがですか?
崎間 大きい会社に限らず、これからは中小でも教育熱心な会社様と出会いがあれば、困り事や課題をくみ上げながら、充実した研修を提供させていただきたいと思っています。若手社員の定着率向上にもつながるよう、精いっぱいお手伝いしていくつもりです。

GUEST COMMENT
矢部 美穂
ご自身では「なめられやすい」と笑っていらっしゃいましたが、それは崎間さんが自然と相手に安心感を与え、懐に入っていく才能をお持ちだからでしょう。新人研修の講師にぴったりな方だと思いました。これからもご自身の強みを生かしながら、ぜひ多くの企業の経理を支え続けてください。期待しています!