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Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

大規模な現場も迅速に仕上げる

 では、(株)Tyさんが現在どのような現場を手がけていらっしゃるのかについても詳しくお聞かせください。

田邊 当社は防水工事の中でも、建物の継ぎ目や老朽化によって生じる隙間・ひび割れをふさぐシーリング工事をメインに手がけております。現場は250世帯が暮らすマンションなど大規模なものが多く、6名の社内スタッフと協力業者の人員を合わせ、7班体制で動いています。

 それだけ大規模な現場で大人数を動かすとなると、人員の管理が大変そうです。チームをまとめるうえで、日頃から心がけていることはありますか?

田邊 とにかく私が率先して働き、努力している背中を見せるということですね。前提として、私は自分がやりたい事業をしていて、チームの皆はそれを手伝ってくれる本当にありがたい存在なんです。だからこそ、私が誰よりも仕事をして、誰よりも責任を負っていくというのは当たり前のことだと思っています。また、スタッフ一人ひとりとしっかりコミュニケーションを取りつつ、お金や時間など本人が何を望んでいるのかを理解したうえで、最適な働き方を提案するようにしているんです。

 田邊代表が先頭に立って、スタッフさんたちのモチベーションを高めていらっしゃると。頼もしいリーダーです。

田邊 そう言っていただけると嬉しいですね。ありがたいことに、私が独立してから今日まで、スタッフの離職率は0%で、お付き合いのある会社とのご縁も、途切れたことは一度もありません。私にとっては、関わる全員が家族のような存在なんです。ただ、そういう関係性に甘えてはいけないという気持ちもあるので、良いところは褒めつつ、悪いことは悪いと叱るメリハリも重んじています。そうやって大切に育てたスタッフのことを、元請け会社様から「あの子の将来が楽しみだね」と褒めていただけた時などは、本人以上に私が喜んでいるんです。

日本一のシーリング工事会社になる!

 最近はSNSでの情報発信にも力を入れていらっしゃるそうですね。こちらの狙いについても教えてください。

田邊 今、建設業界全体で人手不足が叫ばれていて、私はその原因の1つに、若者が職人になりたがらないというのがあると思っています。そこで、当社のスタッフが実際に作業しているところを動画に収め、YouTubeやTikTokで発信していくことで、「この世界で働いてみたい」と思う若者を増やせたらな、と。当社のスタッフは私を含めて若いメンバーが中心なので、そんな私たちだからこそ伝えられることがあると思うんです。

 お話をうかがっていて、田邊代表が充実感を持って仕事に打ち込んでいらっしゃる様子が伝わってきます。そこまで頑張れる原動力は、一体何なのですか?

田邊 私はやっぱり、人が好きなんですよ。正直、自分1人ではここまで事業を続けられなかったと思います。共に働く仲間のため、困っている誰かのため――その思いが私を動かしているんです。
嶋 そうしてさらに仲間が増えれば、御社の将来も盤石ですね。それでは最後に、あらためて田邊代表が見据える未来のビジョンをお聞かせください!

田邊 まずは当社の知名度を高めながら、一歩ずつ事業規模を大きくしていきたいです。そうしていずれは、「日本一のシーリング工事会社」とお客様から認めていただける存在になりたいですね。私は、自分で口にしたことを成し遂げるのがかっこいい男だと思っているので、今の言葉を現実にするためにも、もっと自分を追い込みながら一つひとつの現場と真剣に向き合い、成功への階段を駆け上がって行きます!

GUEST COMMENT

嶋 大輔

いまどき、ここまでアグレッシブな若人は見たことがありません。田邊代表のような前向きな方が上を目指して全力疾走すれば、スタッフさんが「付いて行こう」と意欲を燃やすのも当然のことだと思います。目標は、口に出すからこそ達成できるもの。これからも「日本一の会社になる」という大きな夢をどんどん発信し、着実に歩んでください。

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