コラム
就職弱者を採用し、中小企業の未来を切り開く！
採用広告の制作ディレクターが、人手不足の時代に
中小企業が生き残るための採用戦略を徹底解説
中小企業の多くが労働力不足に直面しています。大手企業が高い知名度や充実した福利厚生などを生かして多くの優秀な人材を集める一方で、魅力的な条件を示せない中小企業は採用難に陥っているのです。採用活動に十分な予算やリソースを割くことができない中小企業は、従来の方法では優秀な人材を確保できないばかりか、事業の継続すら危ぶまれるケースも少なくありません。このような厳しい状況下で、いかにして効果的な採用戦略を打ち立て、経営基盤を構築するかが課題となっています。本書では、中小企業が高齢者やフリーター、障がい者、フルタイムで働けない人などの「就職弱者」を採用することで成功した事例もあげながら、中小企業が大手企業とは異なる視点で採用戦略を立てるための具体的な方法を紹介しています。また、求人広告や面接のポイント、採用後の人材育成方法についても具体的なアドバイスを提供します。新たな採用戦略の構築によって中小企業が労働力不足の時代を勝ち抜くために、必読の一冊です。
《著者Q＆A》
■この本を出版しようと思われた理由・動機を教えてください
少子高齢化による労働力の急激な減少に直面している日本で、働きたくても働けていない方が大勢います。そういった方々が意欲的に働ける環境を創り出すことが日本の経済を底上げする「力」になるのではないかと考え、出版を決意しました。
■この本を特にどんな人に読んでもらいたいですか？
中小企業の採用担当の方はもちろんですが、経営者層や「働きたくても働けない」当事者の方々にも読んでいただきたいです。
■「就職弱者」をターゲットにするという発想はどのようにして生まれたのでしょうか？
「採用するかどうか迷った人材が、入社後に活躍し企業の発展に直結している」といった事実が、地方企業にはたくさんあるのです。例えば、中卒でニート歴が長い人材が未経験からスタートして、管理職になっているなど、多くの「就職弱者」の成長を拝見してきました。1 人の可能性を企業としてどう引き出し、どのように生かすのか、といった視点での人材投資こそ、今後の日本に必要な採用の捉え方だと思ったのです。
■この本のポイント・読みどころを教えてください
若手やスペックの高い人材の採用ノウハウを紹介している書籍はたくさんあります。この本ではそうした既存の書籍とは一線を画し、まず採用のターゲットを働きたくても働けない層に絞り、あえて「就職弱者」と名付けました。その「就職弱者」こそが、実は中小企業にとって必要な存在になり得るということを、私が採用現場や求人広告制作業務で携わった具体例を通して訴えているところがポイントだと思います。
■ご著書を拝読して独自のマーケティング視点を感じました。採用戦略においてマーケティング視点は重要だとお考えですか？
非常に重要だと思います。どのような人材が何名必要か、それは今どこにいて、どんな施策を講じれば自社に振り向いてくれるのか。こうしたマーケティング視点があるか否かで、採用戦略の描き方はもちろん、採用結果も大きく変わってくるはずです。
■お仕事をするうえで特に大切にされていることは何ですか？
日本国内、とりわけ地方に人材の流動化を促す。さまざまなプロジェクトに従事していますが、この一点はブレません。
■本誌の読者宛にメッセージをお願いします
どの業界でも「人材」は企業の根幹です。だからこそ、新しい採用戦略のもと、一人ひとりの可能性を開く仕組みや環境を一緒に創り上げていきましょう。
 渡邉 崇（わたなべ たかし）（株）トランスヒューマン代表取締役。1996 年に（株）リクルートに入社し、大手企業の人材採用戦略の策定や各種コンテンツの制作ディレクションなどに従事。2002 年にフリーランスとして独立。仕事と両立しつつ法政大学大学院政策科学研究科修士課程修了。大手企業を中心とした人材採用戦略、メディアコンテンツ実制作を担う一方で、大手人材斡旋企業で人材育成モデルの立ち上げ、地域振興シンポジウムの新しい企画などを実現する。2009 年に（株）トランスヒューマン設立プロジェクトに参画。2014 年に代表取締役に就任した。 発行：幻冬舎メディアコンサルティング URL https://www.gentosha-mc.com/ 発売：幻冬舎 URL https://www.gentosha.co.jp/ |
