福島県出身。新潟と福島の震災体験や出産などが重なり鬱とPTSDを発症した。病院での診断のつかない不調が続き、「本物の幸せと健康とは？」についての追求を始めることに。現在は「地球と人の健康回復」をコンセプトに、地球環境の再生活動にも尽力している。

嶋　ストレスケアをしてくださる「Anmaa」 を運営し、環境再生活動家として活躍されているという、アンマーはるさん。どういったお仕事になるのでしょうか?

アンマー　簡単に言うと、「地球と人の健康を回復させること」を仕事としています。もともと私は福島の出身なのですが、縁があって新潟の柏崎に移住することになった んです。そんな折、新潟の震災に2回とも被災しまして─。それがちょうど出産の時期とも重なったことで、精神のバランス を保つことが難しくなり、心も身体もボロボロになってしまったんですね。そのような時に、心の拠り所にしていた故郷が大震災と福島原発事故で─。ショックすぎて、随分と長い間、笑うことや記憶も･･･全ての健康を失っていました。

嶋　つらい経験をされてきたのですね。 苦しい時間だったことでしょう。

アンマー　はい。病院に行っても診断が出なかったのですよね。しかし同時に、介護士やセラピストとしての経験を積み、その中で身体のことを体感していくうちに、人の身体と環境は繋がっていると感じるようになりました。そして、地球の自然の循環を取り戻す活動をしていきたいと考えるようになったのです。

嶋　震災を身近で体験されているからこそ、自然の大切さを感じる部分もあったことと思います。

アンマー　おっしゃるとおりです。壊れてしまったら、二度と元には戻らないと思っていただきたいと思っています。もし地球で環境破壊がこのまま進んでしまえば、きっと、かつての震災や原発事故が起きたときと同様の環境になってしまうでしょう。震災は着実に復興していますし年月が経つにつれて忘れ去られていく出来事かもしれませんが、これからのことを考える上で絶対に忘れてはいけないことです。だからこそ、環境再生活動家として異常気象や環境破壊、汚染問題を自分事として考え、環境や自然に常に意識を向けて、守る行動を取れる人を増やしていきたいのです。

嶋　なるほど。震災を経験しつらい時間を乗り越えてこられたアンマーはるさんの言葉には重みがありますし、多くの方の心に響くと思います。とても意味のある活動をされているのですね。

アンマー　現在は全国各地、ご縁をいただいたところでお話しさせていただいているのですが、伝えることの難しさを改めて実感しているところです。とても繊細で多様な感覚を持つ難しい問題ですから、独りよがりにならないようにお伝えし、共感してくれる方々と協力して活動していきたいと思っています。

嶋　ときには反対意見が来ることもあるでしょう。でも、人それぞれ根本的に考え方は違うものですし、届く方にはしっかりと届くと思いますよ。

アンマー　ありがとうございます。私はそれぞれが自分らしく生きることが幸せと思っているので、「身体と心を美しくすることが、地球を美しくする」という軸をしっかり持って、自分のことを信じて大切にしてくださる方々と、楽しく活動をしていけたら幸せです。自分が子どもの頃に慣れ親しんだ、豊かで美しい、穏やかな自然環境に少しずつでも戻していきたいですね。

GUEST COMMENT

嶋 大輔

セラピストとしてヒーリングトリートメントやオラクルカードリーディングなどを駆使し、人々の心身の健康をサポートしつつ環境再生活動にも勤しむアンマーはるさん。今後の地球のために、人々のために、ご自身が体感したことを伝えていきたいという強い気持ちが伝わってきました。